筋トレを初めて半年ほど経つと、徐々に目に見える成果が表れ、ハマっていく人が多いのではないだろうか。今回は、そんな「もっと極めたい」筋トレ初・中級者の皆さんのために、ボディビル界を牽引する鈴木雅・加藤直之両氏が、とっておきのメニューを考案してくれた。ぜひ参考にしていただきたい。
鈴木 初心者でも、本当にハマった人は、ジムに週3回は来ているんじゃないでしょうか。全身のメニューから、例えば胸の日、背中の日など、徐々に分割してきていると思います。なぜ最初に全身種目から入るのが大事かというと、神経伝達を構築する必要があるからです。体の使い方、つまりコーディネーションができるようになってくることと、同じ部位を繰り返し刺激することで、運動にかかる神経が発達してきます。ですから、最初は部位・同じ種目の頻度を多くすることで筋肉全体に刺激を与えます。このとき、フリーウエイトよりは、マシンを使ったほうが、コントロールが少なく、ターゲット部位を動かしやすいので、まずはマシンで体の動かし方を覚えることをお勧めします。
加藤 今、鈴木さんが言ったように、神経伝達や体の使い方の問題があるので、最初のうちはマシンを使うのが理想だと思います。でも、私の場合は、実は環境的にフリーウエイトしか器具がなかったので、最初からフリーウエイトで鍛えていました。田代さんが、「筋力がつけば筋肉がつく」と言いながら重たいベンチプレスを上げているのを見て、自分もまずはBIG 3をきっちりやろうと決めて始めました。でも、知識も何もない状態でしたので、これは主観ですが、徐々に回復が追い付かなくなっていっている気がしていたんです。
加藤 そうですね。だから私も、回復が追い付いていないなと感じた時点で、やっと部位ごとに分割を始めたんです。私の話は経験則ですが、理論は今、鈴木さんがお話ししていただいた通りです。
YouTube動画でもここまでの対談をご覧いただけます。
対談の続きはIRONMAN5月号をご覧ください。
種目選びのヒントをたっぷりと語っていただき、そこで完成したメニューを小冊子付録で全て紹介します。YouTube IRONMAN公式チャンネルでも種目動画を公開予定。この1冊でトレーニングの組み方からやり方まで知ることができます。
鈴木雅(すずき・まさし)
1980 年12月4 日生まれ 福島県出身。
2004 年にボディビルコンテストに初出場。翌2005 年、デビュー2年目にして東京選手権大会で優勝。2009 年ワールドゲームズボディビル80㎏級3 位。2010 年から日本選手権で優勝を重ね、2018 年に9 連覇を達成。2016 年にはアーノルドクラシック・アマチュア選手権80㎏級、世界選手権80㎏級と2 つの世界大会でも優勝を果たした。
加藤直之(かとう・なおゆき)
1981年生まれ、埼玉県出身。2005年に千葉県ボディビル選手権優勝。2012 年ジャパンオープン選手権を制し2014年には日本クラス別選手権70㎏級で優勝。2017年アジア選手権70㎏級3位入賞、2019年には日本選手権3位入賞を果たした。
取材:飯塚さき 撮影:中原義史 北岡一浩
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