先日の『ベストボディ・ジャパン2023静岡大会』ミス・ベストボディ部門ガールズクラス(18〜29歳)において、大会初出場で3位入賞を果たした伊藤こむぎ(いとう・こむぎ/27)さん。まさにガールズといったエネルギッシュで可愛らしいパフォーマンスで、会場からは「可愛い!」「笑顔素敵!」と声援が飛んだ。
大会を終えて、「正直、緊張でずっと震えていました。あとで家族が撮ってくれた動画やオンライン配信を見返しても、ポージングのテンポが遅かったり、ガチガチになってるのがわかりました(笑)」と振り返りを語る。
大会に出場しようと決意したきっかけは、通っているパーソナルジムのトレーナーやメンバーの多くが競技出場を多くしており、自分もボディメイクのモチベーション向上として集大成を見せる場があったほうがいいかもしれない、と考えたのだという。
「大会に出ている人たちは皆、健康的で華やかでキレイです。自分もそういう姿を目指したいと思いました」
元々、痩せ型からで「痩せてるけど不健康」という状態を抜け出したくてボディメイクを始めたという。トレーニングを始めた昨年の10月から半年前まで、1対4で行われるセミパーソナルを7カ月間みっちりと行い、その後は完全個人指導のパーソナルと週3回の自主鍛錬で引き締まった筋肉をつけてきたという。
「やっぱり、筋肉がちゃんとある身体は同じ痩せている印象でも全然違うと思います。ベストボディ・ジャパンは特に、健康美をコンセプトにしていることもあって理想となる方々ばかりで、とても勉強になります。SNSで活躍している選手を見たり、おへそを出しても恥ずかしくない身体になろう、というのをモチベーションに頑張ってきました」
普段は、会社員として働く伊藤さんだが、業務量が多く残業も多い職種であることからトレーニングとの両立はかなり難しかったと振り返る。
「とにかく集中して仕事の効率を上げ、トレーニングの時間を絞り出せるように努力しました。あとは、飲み会が多いので、大会直前の減量に入る3週間は、仲のいい人に出場することを打ち明けて『大会後には行くから!』と誘いを調整してもらいました」
公言したことで、当日は駆けつけた両親や兄弟だけでなく、同僚がオンライン観戦でリアルタイムに応援メッセージをくれたのが本当に心の支えになったという。
今後は、入賞により出場権を得た11月19日の日本大会のほか、10月14日の浜松大会にも出場を検討しているという。
「やっぱり、場慣れをするのが一番の上達になると感じましたので、なるべく経験を積みたいです。また、骨格的に『モデル部門にも向いている』と言われているので、浜松でそちらを経験して、ベストボディ部門、モデル部門ともに出場権を獲得できたらいいなと思っています」
新進気鋭の愛らしい選手の新規参戦、今後も期待大で見届けたい。
取材:にしかわ花 撮影:上村倫代