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女性らしさは“筋肉”が作る!前編[“筋肉博士”石井直方の筋トレ学]

石井
人の体から筋肉と脂肪をそぎ落として骨だけにすると、解剖学者でもない限り男性か女性か分からないかもしれませんね。骨の上に筋肉が乗って、その上に脂肪がついて肌で覆うことで性別の違いが明確になります。体の形を決める上で筋肉はとても大きな役割をしています。


これは以前も教えていただきましたが、上半身、特に肩周辺は女性より男性の方がテストステロンの受容体が多いため、女性がどんなにトレーニングを頑張っても逆三角形の男性的なアウトラインにはなりにくいと。

石井
そうですね。それでも、例えば女性であってもレスリングの選手などは、凄まじいトレーニングをして上半身を大きく強くするわけです。それは一般的に女性が発達しにくい部位を意識的に強くすることで、トップレベルの競技で勝てるアスリートになるというわけです。


ヒップや足に関しては、女性も男性と匹敵するぐらい鍛えられるものなのですか?

石井
上半身よりは男性に迫ることができると考えられます。男性の8割か9割、それぐらいまでは行くと思います。 これはトレーニングだけではなく、スポーツの場面でも言えます。例えばスピードスケートの女子選手の太ももやお尻は、男性顔負けなくらいたくましく発達していますね。下半身に関しては男女でそんなに大きな差はありません。

筋トレのデメリットは?


女性が体を鍛え進化させることでメリットはたくさんあると思うのですが、先生のご専門の生命科学の視点などから見た場合、何かデメリットも考えられるのでしょうか?

石井
デメリットはないと思います。女性も筋肉が発達することで強くなって、例えば環境の変化に対して抵抗力がつくとか、そういうことはあってもデメリットということは全くないと思います。基本的に女性のほうが寿命も長いし、子供を産んで子孫を残すという仕事が課せられた体としては男性より丈夫にできています。そういう意味では女性が体を鍛えるようになると、ますます男性より強くなり、男性の存在理由が限定的なものになってしまうかもしれませんね。遺伝子をつなぐ役目を終えたら、男性はいらないと(笑)。


 


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