絞り勝ちは狙わない
減量のことは、最初から最後まで自分ではあまり考えていなかったです。それよりもトレーニング強度を上げて、身体を大きくするってことだけを考えていました。質感を求めた時期もありましたが……絞り勝ちしてやろうと思ったことは、一度もなかった。大きさで勝つことしか、考えていませんでした。
ステージ上で、分かること
２０１７年の取り組みを継続して臨んだのが２０１８年。でも、だからこそ自分的には満足いく成長を遂げられなかったのだと思っています。脚に関しては、やり始めて以降太くなり続けていたけれど、他の部位はイメージしていたほどの変化ではなかった。
そうはいっても手を抜いていたわけではないし、毎日のトレーニングに全力を尽くしていた。うまくいっていると思っていたんです。だけど、普段鏡に姿を映して変化を見ていても、ステージに立ってこそ分かることっていうのがいっぱいある。それを改めて知ったのが、２０１８年でした。
周りからは「それでもすごい」「２位は快挙」と言われたけど、何を言われても全然ピンと来なかった。自分が欲張りすぎただけなのかもしれないけど、満足はできなかったですよね。
よこかわ・なおたか
1994年7月10日、東京都出身
身長170cm、体重75～80kg
IFBBエリートプロ
主な成績
2014年 ベストフィジークジャパンミスターベストフィジーク 2位
2015年 第2回オールジャパン・メンズフィジーク 172cm以下級優勝
IFBB 世界メンズフィジーク 日本代表
2016年 日本ジュニアボディビル選手権 優勝
IFBB 世界ジュニアボディビル選手権 2位
2017年 日本クラス別80kg 以下級 優勝
第52回東京選手権 優勝
男子日本ボディビル選手権 6位
2018年 男子日本ボディビル選手権 2位
2019年 男子日本ボディビル選手権 優勝
IFBB 世界ボディビル選手権75kg級 4位
執筆者：鈴木彩乃
フリーライター＆エディター。書籍制作を中心に、ウェルネス系メディアでの執筆、編集活動を展開中。好きな筋肉は、前鋸筋。
＜続きは3月20日（土）掲載予定＞
