「大会2年目の挑戦にして、今回ようやく念願のグランプリを獲得できました!」。そう喜ぶのは、看護師として多忙な日々を送る池田佳織(いけだ・かおり/34)さんだ。

池田さんは10月4日(土)、福島県郡山市・けんしん郡山文化センターで開催されたベストボディ・ジャパン主催の『モデルジャパン2025東北大会』において、レディースクラスでグランプリを獲得した。背中からお尻の美しいラインで会場を魅了した池田さんに、筋トレを始めたきっかけやトレーニング方法などについてお話を伺った。
ショックな出来事からボディメイクの道に
池田さんが筋トレを始めたきっかけは、後輩からの辛辣な一言からだった。
「大学時代、見た目が変わるほど一気に体重が増加してしまいました。推定ですが、今より15kgくらいは増えていたように思います。体重計にも乗れず、現実から目を背け続けていました。ところが、後輩から何気なく言われた『そんな風になりたくない』という言葉があまりにもショックで、ダイエットを決意して色々な方法を試すことにしたのです」
あらゆるダイエット方法を試した池田さんが辿り着いたのは、王道の筋トレ。
「筋トレが一番、私の理想の身体に近付いている体感がありました。私の理想は『引き締まっているけど、女性らしい丸みもある体型』です。現在筋トレはパーソナルトレーナーさんからいただくアドバイスを元に、別日は自分でトレーニング。週4回くらい、上半身と下半身で部位を分けて取り組んでいます」
『医療従事者として健康を体現する』
「看護師として日々健康を提供する中で、自分自身がまずは健康を体現しなければと思うようになりました。病院では、生活習慣が原因となる病気で命を落とす患者さんをたくさん見てきました。病気になってからお金をかけるのではなく、病気になる前の予防医療の大切さ、健康寿命を伸ばすことの大切さを身に染みて実感しています。健康や予防医療を啓蒙する医療従事者として自分自身が説得力を持って健康を体現したいと思ったことも、大会を目指したりボディメイクに打ち込んでいる理由です」
看護師の仕事とトレーニングの両立に努める池田さんは、スキマ時間を大切にしている。
「仕事と大会への準備の両立は毎度苦戦していますが、目標達成に向けて、大会のために毎日やるべきタスクを習慣化しています。少しでも時間があれば、家ではストレッチやマッサージ、通勤時間にはポージング動画を見て研究しています。少しの時間だけでも、大会に向けて何か取り組むことができた一日になるよう心がけています」
「念願のグランプリを頂けましたが、課題は尽きません。次戦は日本大会となりますが、それまでの過程で心からやり切ったと後悔なく思えるように、毎日全身全霊で取り組むことが目標です!もちろん順位の目標もありますが、毎日自分に打ち勝つことを重ねて、自分史上最高の自分で当日を迎えたいと思います!」
そう語る池田さんの次の目標は、11月23日(日)に両国国技館で開催される日本大会だ。ダイエット開始から大会出場を重ねる中でもトライアンドエラーを繰り返し、自分への自信を取り戻していった池田さんの活躍を心より応援したい。
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取材・文:山口夏織 写真提供:池田佳織
フィットネスからグルメ&レジャー、経済紙まで様々なジャンルで執筆&撮影を行う、歌う筋肉クリエイター。自身もボディコンテストへの参加経験があり、日々鍛えている。どちらかといえば猫派、某チョコはきのこ派。
-ベストボディ選手, コンテスト
-BBJ, ベストボディジャパン










