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「脳やテストステロンの活性化に役立つブースター」の活用方法を米国フィットネス専門誌が報告!

筋肉の発達を促すために、脳神経系の働きやテストステロンをはじめとしたホルモンの生成を活性化することは重要な事柄だ。そこで本記事では、米国フィットネス専門誌のレポートから、GABAをはじめとした「脳やテストステロンの活性化に役立つブースター」について詳しく解説する。

(IRONMAN2026年1月号「from IRONMAN USA」より転載)

脳へのアプローチ GABAを増やす物質

私たちの身体には、生命維持のためのさまざまな機能が備わっている。しかし、加齢、環境ストレス、あるいは遺伝的素因といった要因で特定の機能が停滞してしまうことがある。今回は、こうした身体機能を活性化するブースター的役割を持つ物質や方法について紹介していきたい。

健康に関連した学術記事を載せている専門誌『ウェルビーイング・ジャーナル』によると、GPC(グリセロホスホコリン)は神経伝達物質であるアセチルコリンとγアミノ酪酸(GABA)の産生を促進する働きがあり、それによって認知機能を向上させることができるとされている。

GPCは、脳を活性化させるブースターの可能性から、脳機能改善や認知サポートを目的としたサプリメントとして広く販売されている。

免疫機能へのアプローチ 8つの健康習慣

家庭医学の認定医であり、カプラン統合医療センターの創設者であるゲイリー・カプラン博士は、病気を発症することは避けられないものの、予防医療の重要性を説いている。免疫機能を最適化する方法は数多く、博士は次の8つを推奨している。

1.十分な睡眠を取る

健康を維持するには十分な睡眠が欠かせない。成人で7~8時間の質の高い睡眠が必要である。寝つきが悪い人は、入眠効果があるカモミールなどのハーブティーを利用すると良いだろう。ハーブの中には抗酸化物質のアピゲニンを含有するものも多く、疾患予防にもつながる。

2.ビタミンDを摂取する

アメリカの場合、多くの人はビタミンDが不足しており、免疫機能の低下と統計的に関連付けられている。日頃から屋内で生活している人や、日光浴が明らかに足りない人の場合は、ビタミンD のサプリメントを利用することを勧めたい。正常範囲は血液1mlあたり25ヒドロキシビタミンD濃度が30~60ngとされている。

3.定期的に運動をする

週3~4回、1回あたり30分以上の有酸素運動は、免疫機能を活性化する有効な手段だ。座ることが多い人は、できるだけ運動習慣を身につけるよう心がけよう。

4.禁煙する

禁煙は免疫力を低下させるため、できるだけ早く禁煙を始めるべきだ。

5.手洗い習慣を身につける

手を清潔に保つ習慣は、感染症を避ける最も効果的な手段の一つだ。また、手で口や目、鼻をできるだけ触らないようにすることも感染症予防の基本である。

6.ビタミンCを摂取する

柑橘類、赤ピーマン、イチゴ、スイカ、パイナップルなどには抗酸化作用と免疫調節機能を持つビタミンCが豊富に含まれている。

7.プロバイオティクスを活用する

ヨーグルトやコンブチャなどの食品にはプロバイオティクスが豊富に含まれており、腸内細菌を活性化させるのに役立つ。免疫機能を高めるには腸内環境を整えることが不可欠であるため、常に良好な腸内環境を保つようにしよう。

8.砂糖を控える

砂糖などの単糖類を過剰摂取すると、短時間でインスリンの急上昇を招く。場合によってはその状態が5時間も続き、この間免疫機能は抑制されてしまう。砂糖の制限は、免疫力の低下を防ぐための予防策となる。

 

テストステロンのレベルを高めるブースター

筋発達を目指すアスリートにとって、テストステロンの体内レベルを最適に維持することは、極めて有用な戦略だ。テストステロンはアナボリック作用も持ち、筋量増強や筋力向上、疲労回復を促すのにも役立つ。

当然ナチュラルアスリートであれば、テストステロンを増やすために作られた人工的な薬物は厳しく禁じられている。その代わりに用いられるのが天然素材のテストステロンブースターだ。これは、特に中高年の男性において、より重要性が増す。

男性は、30歳前後から体内で生成されるテストステロン量が減少する。特に運動習慣のない場合、テストステロンの低下に伴って疲労の蓄積、筋量や筋力の低下、体脂肪の増加といった傾向が顕著に見られる。たとえ定期的な運動と厳密な栄養管理を行っていたとしても、加齢に伴うテストステロンの自然な低下傾向を完全に免れることはできない。

また、テストステロン値の低下は加齢だけが原因ではない。ストレスや肥満も低テストステロンの原因になる。このため、一部のアスリートは、加齢による運動能力の低下を可能な限り遅らせ、競技パフォーマンスを維持する手段の一つとして、テストステロンブースターを活用している。

市販のブースター製品は、ハーブ抽出物にビタミンやミネラルが配合されており、合成薬物と比較して副作用のリスクが低く、比較的安全に使うことができる。

 

テストステロンブースターの成分

  • アスパラギン酸
  • フェヌグリーク
  • 亜鉛
  • アシュワガンダ(※)
  • マグネシウム
  • ビタミンD
  • ビタミンB6

※アシュワガンダは日本国内では健康食品への添加・販売は違法だ

低テストステロンの症状

  • 体力が低下する
  • 不眠症になりやすい
  • エネルギーがわいてこない
  • 性機能が低下する
  • 集中力が続かない

「臨床的に証明されている」を疑え

テストステロンブースターに限らず、全てのサプリメントは健康状態、体質、アレルギーの有無などの個人差に左右されるため、絶対的な安全性が保障されるわけではない。製品を使用する際には必ずラベルを読み、摂取量や摂取タイミングを守る必要がある。メーカーによっては第三機関による安全性の試験などを行い、信頼性を確保している。

最近では情報を開示し、透明性を強調しているメーカーも増えているが、研究結果を引用せずに「臨床的に証明されている」といった曖昧な表記や宣伝をしている商品には注意すべきだろう。また、堂々とビフォー&アフターの写真を添えている商品も安易に信用しない方が良い。

安全性や品質基準を示す認定マークがある商品は、比較的安心して利用できる目安となる。例えばアメリカなら非営利の国際的な独立試験・認証機関であるNSFマークやUSPマーク(米国薬局方協会)を取得した商品を優先すると良いだろう。

 

フリーウエイトが筋肉を育てる

筋発達を促すためにはフリーウエイトとマシンのどちらが優れているか。これは長年議論が交わされてきたテーマだ。

そこで、運動経験のある20代の若年男性10名を対象としてアナボリックホルモンの分泌反応を調べた実験を紹介したい。

 

  1. フリーウエイト群:スクワットを10レップ×6セット
  2. マシン群:レッグプレスを 10レップ×6セット

両群の運動強度は等しくなるよう設定された。トレーニング中と直後にアナボリックホルモンが測定され、1週間後、種目を入れ替えて再び実験を行った。

実験の結果、テストステロンと成長ホルモンがより多く分泌されたのはスクワットを行ったフリーウエイト群だった。さらに、トレーニング直後だけでなく、15分後・30分後も成長ホルモンレベルがマシン群より高かった。

このことから、マシン種目と比べてフリーウエイトの方がアナボリックホルモンの分泌を促す、より強力なブースターとなると考えられる。

 

【参考文献】
[Shaner, Aaron A., et al. “The acute hormonal response to free weight and machine weight resistance exercise.”The Journal of Strength & Conditioning Research 28.4 (2014):]

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