2025年のベストボディ・ジャパン国内開幕戦、近畿大会が4月5日(土)、大阪国際交流センターで行われた。決勝審査の後、選手がステージから降りて客席を通って退場するという、コロナ禍前に行われていた演出が今大会から復活し、大いに盛り上がった。ガールズクラス(18歳~29歳)では内藤篤子(ないとう・あつこ/28)さんがグランプリに輝いた。
内藤さんは幼少期からスポーツに取り組み、陸上100mハードルでは国体に出場するほどの活躍をしていた。しかし性格は「自信がないタイプ」。陸上で結果を出しても「でもなぁ……」とマイナスに思うことが多かったという。トレーナーとしてライザップで働いているときに、お客様から「内藤さん、もっとキラキラしていいと思うよ」と声を掛けられ、コンテストに出場するようになったそうだ。
現在は独立してジムを経営している内藤さんが、トレーナーとして特に伝えていることは「考えること」。
「今、疲れてポテチが食べたいと思ったら、食べていいんです。ただ、そのあとに明日はこれを食べよう、と考える癖をつければいいんじゃないかな。ポテチを毎日食べ続けたら自己肯定感が下がりますよね。でも食べた翌日にこれをやった、となるとトントンになる。心の持って行きかたが大事で、それが無理のないダイエットにつながるというお話をします」
トレーニング以外では、内藤さんは大のアニメオタク。
「コミケに行くくらいアニメ好きです。大会が終わった後はずーーーっとアイシールド21を見ていました。アイシールド21から、相手を信じる気持ちと何より自分自身を信じて貫く強さを学んでいます。トレーナーとして真面目にやっていますが、息抜きは家にこもって朝方までアニメです」
一晩アニメを見て夜更かしした後は、例の考え方だ。
「夜更かししたってことは、今日はこういうことしよう、という感じで自分と毎日向き合いながら考えてやっています」
「心も身体も健康で、前向きにトレーニングと仕事と日常に向き合っていれば健康美は手に入れることができると思っていて、自分の健康=大会の結果だと受け止めています。女性の悩みを全部解決できるようなトレーナーになり、そういうジムを作ることを目標にしています。今はまだ個人で小さくやっていますが、SNSなど活用しながらもっと大きくしていき、考え方やトレーニング方法で救えるお客様や、教える女性トレーナーを増やしていきたいです」
取材:あまのともこ 撮影:岡暁
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス【身長別】3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。