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ボディビル世界チャンピオン鈴木雅が解説!ケーブルアタッチメントは身体の特性に合わせて選択すべし

ジムに行くと置いてあるケーブルアタッチメント。どれをどのような目的で使えばいいのか?
ボディビル世界チャンピオンで、ゴールドジムトレーニング研究所所長・鈴木雅選手にその重要性と使い分けのポイントを聞いた。

取材:IM編集部 撮影:北岡一浩

身体の特性に合わせることの重要性

肩関節や肩甲骨の硬さによって効かせやすい、効かせにくいといった違いも出てきますので、使いやすいと感じるアタッチメントを選ぶこともおすすめします。

肩関節が硬いという方はストレートバーが使いにくい傾向にあります。肩関節が硬いと、肩が上がってしまい、対象筋である広背筋上部・大円筋に効かせにくくなります。そういう方は、ストレートバーよりもベントラットバーを選んであげるといいと思います。

またベントラットバーを使ってみて、肩甲骨の動きが分かりにくいという方は、パラレルグリップバーを使ってみると効きを感じやすくなります。肩甲骨の動きが分かりやすくなるパラレルグリップはトレーニング初心者にもおすすめで、しっかり肩の伸展が意識できますので、効かせやすさを実感できると思います。

また、どのバーにも共通して意識していただきたいのはグリップです。指でバーをひっかけるかたちで使ってしまうとバーの効力がなくなり、大円筋ばかりに効いてしまいますので、バーを手の平で包み込むように握るようにしてください。

パワーグリップなどを使用するときもひっかけるのではなく、包み込むようにすることが大切です。そういったグリップへの意識が苦手な方におすすめしたいのはMAGグリップやPRIMEグリップになります。

この2つのグリップは手首の角度などが定まっており、指でひっかけて握ってしまうという方は広背筋が動く感覚を掴みやすいと思います。背中のトレーニングが苦手だという人には特におすすめです。

少しマニアックにはなりますが、バーの真ん中のローレットが回るか回らないかも選ぶポイントになってきます。回らないものだとストレッチをかけるとき、手首が掌屈でき、対象筋にストレッチをかけやすくなります。しかし回り過ぎてしまうと負荷が抜けてしまうので、ローレットが回るものを選ぶときは負荷が逃げないように意識する必要があります。回るタイプのものなのか、回らないタイプのものなのかも効かせやすい、効かせにくいといった違いがありますので、試してみるといいでしょう。

鈴木雅(すずき・まさし)
1980年12月4日生まれ。福島県出身。(株)THINKフィットネス入社。
2004年にボディビルコンテストに初出場。翌2005年、デビュー2年目にして東京選手権大会で優勝。2009 年ワールドゲームズボディビル80㎏級3 位。2010 年から日本選手権で優勝を重ね、2018年に9連覇を達成。2016年にはアーノルドクラシック・アマチュア選手権80㎏級、世界選手権80㎏級と2 つの世界大会でも優勝を果たした。


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