2025年のベストボディ・ジャパン国内開幕戦、近畿大会が4月5日に大阪国際交流センターで開催された。レディースクラス(30~39歳)では、松村絵梨(まつむら・えり/35)さんが3位入賞した。
10年前からたまにジムに通っていたという松村さんが、本格的にトレーニングを始めたのは3年前のことだ。
「30歳過ぎてから自分の体型が気になってきたことと、5年前に卵巣の病気になり、体調がよくない時期が続いたときがありました。このまま仕事や好きなことができなくなったら、また、大げさですが死んでしまったら、と考えたときに後悔するなあと思いました。まずは体調を整えることに専念して、その後トレーニングを再開しました」
現在のトレーニングは週3~5回で1時間。ネイルと毛穴専門のエステサロンを経営しているため、トレーニング時間を確保するには工夫が必要だ。
「お仕事の予約状況により、なかなか決まった時間に行けないので、お休みの日や、お仕事の合間にトレーニングに行くことが多いです。最初のうちはうまく両立ができずに悩んだ時期もありましたが、段々とその生活にも慣れてきて、今ではうまく両立ができるようになりました」
トレーニングによって、「自分の体型がみるみる変わっていき、自分に自信がついて、メンタルも強くなった」という松村さん。食事も普段から減量ご飯にしているそうだ。
「一度太ってしまうと、戻すことが大変なので、タンパク質メインで、お肉、野菜、魚などバランス良く食事を取るようにしています。夜は炭水化物を早めに食べるか、少なめにしています。お菓子や甘いものも大好きなので、週に1回、減量中は2週間に1回など、チートデイを作って楽しみながら食事をしています。時には食べすぎる日もありますが、次の日は少し減らすなどして調整するようにしています」
「後悔なく生きたいので、ストイックに全てがんばることができています」、と松村さんは言う。
「よく周りに『ストイック』とか『なんでそんなに頑張れるの?』と言われたりします。最初からそんな性格だったわけではなく、病気や離婚の経験を乗り越えて、『人生一度きりならやりたいことをやり尽くしたい!』と思うようになりました。だから今、仕事、トレーニング、趣味など、自分のやりたいことを思いっきり楽しんでいます」
松村さんには、「私には無理だ〜」と言う方たちに伝えたいことがある。
「自分のやれることから少しずつやってみてください。私も最初は何もできないと思っていた人間でした。でも、少しずつ少しずつ自分の目標に向かって頑張っていたら、自分の理想に近づいていきました。私の経験がどなたかの希望になればうれしいです」
取材:あまのともこ 撮影:岡 暁
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。
-ベストボディ選手, コンテスト
-BBJ, ベストボディ・ジャパン