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28歳セラピストが鍛えあげたヒップで大会グランプリ 「糖尿病予備軍」からボディメイクで脱却

「人を癒す仕事がしたい」話す、セラピストの吉澤梓(よしざわ・あずさ/28)さんは5月11日(日)、倉敷市民会館にて開催された『ベストボディ・ジャパン2025岡山大会』のベストボディ・ジャパン部門、ガールズクラスで、グランプリに輝いた。

ベストボディ・ジャパン協会が運営するボディコンテスト『ベストボディ・ジャパン(BBJ)』は、一般的にイメージされる筋肉量の多さを競う大会ではなく、バランスのとれた肉体美と見た目の美しさが評価される大会だ。透き通るような白い肌に、キュッと絞ったウエストが女性らしさを強調している、美ボディの吉澤さん。「自分に合った方法で、無理なく減量している」という吉澤さんに、美ボディをつくったその方法やきっかけを伺った。

【写真】透き通った肌とウエストのくびれが美しい、吉澤梓さんのビキニ姿

MAX時に62kgあった体重からの減量を決意したのは、医師のことば

吉澤さんが筋トレを始めたきっかけは「身体の不調を改善するため」だったという。

「去年の私はやるべきことに追われ、精神的にも追い詰められていました。そんななか、血液検査で貧血が判明。医師に『このままの生活を続けると、糖尿病になってしまう。将来的に、子どもを望んでも難しい身体になるかもしれない』と言われました。それをきっかけに、食事の改善と筋トレに取り組むようになったのです。そのときはまだトレーニングの知識が無かったので、無理なく継続できそうなセミパーソナルジムを選んで通いました」

「これまで、勝負事が苦手だった」という吉澤さんだが、目標と期限を決めるためにボディコンテスト出場を決意。

「ジムのトレーナーさんから『せっかく身体を鍛えるのなら、大会に出るという明確な目標と期限があった方が良い。より頑張れるはず!』とのアドバイスをいただきました。そこでベストボディ・ジャパンの存在を知り、挑戦してみようと思ったのです。私はこれまで、勝負事は避けてきました。バレエは1年、新体操は8年続けていましたが、『やり切ったぞ!』という達成感を味わえないままで、ずっと後悔していたのです。『一度決めたことを、最後までちゃんとやり切りたい!』という思いで、初舞台に立ちました!」

吉澤さんは、トレーニング時間は基本的に1時間と決めているそうだ。

「トレーニング初期は週に1~2回ジムへ行けたら『よく頑張った!』と自分を褒めていました。その後、ボディコンテスト出場に向けて公式レッスンに参加した際に『このペースではダメだ!』と気付いたのです。それから週2~3回を目標に取り組むようにしました。一番鍛えたいのがお尻なので、『お尻の日』と『肩・背中・胸を鍛える日』で分けてトレーニングしています。私の集中力が続くのは1時間くらいなので、その時間で筋トレは終了です。その後、時間に余裕があれば有酸素運動をすることもありますが、1時間半くらいまでですね。ボディメイクを長期スパンで続けることを考えると、仕事や日常生活の中に無理なく組み込めるスケジューリングが一番だと思っています」

吉澤さんのボディメイクの強い味方は、手作り『トマトスープ』!

「これまで色々なダイエットを試してきましたが、今はトマトスープにハマっています。筋肉量を減らさず、体脂肪を5%減らすことができました。自然と続けられていて、私にはトマトスープでの減量が身体に合っていたようです。トマト缶を鍋に入れ、季節の野菜や鶏むね肉と一緒に煮込む。20分くらいで完成する手軽さも気に入っています。1日3食食べる日もありますが、昼や夜に頂くことが多いですね」

吉澤梓さん

セラピストとして働く吉澤さんの理想の姿は『外見だけでなく内面も美しい人』

「以前はパティシエとして、アフタヌーンティーセットを作っていました。身体も心も疲れていた私を、マッサージが優しく癒してくれたことがきっかけで、今はセラピストとして働いています。私は自分の身体の変化を通して、健康の大切さに気付きました。お客様に自分の経験を交えながら、誰かを癒す仕事ができることに喜びを感じています。正直、ボディメイクとの両立は簡単ではないですが、『やりたいことのために時間を見直そう』と思って行動してみたら、『あれ?けっこう無駄に過ごしてた時間があったな』と気付くことも多かったですね。今では、何もしない時間がほとんどなくなりました」

「大会はどうしても勝負の場となるけれど、『私は私』!」と話す吉澤さん。誰かと比べるのではなく、自分らしさを大切にしながら、自分のペースで成長されている。自分に今できることや、自分に合ったスケジュールを模索しながら『なりたい自分』に向かって進んで行く吉澤さんの姿勢に、頭が下がる思いだ。

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取材:山口夏織 撮影:岡 暁

執筆者:山口夏織
フィットネスからグルメ&レジャー、経済紙まで様々なジャンルで執筆&撮影を行う、歌う筋肉クリエイター。自身もボディコンテストへの参加経験があり、日々鍛えている。どちらかといえば猫派、某チョコはきのこ派。

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