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フリーポーズ大好きな19歳がボディビル初挑戦で兵庫県ジュニア2位 「日本選手権優勝をめざします」

JBBF関西ブロックの開幕戦は2025年6月1日、神戸市産業振興センター・ハーバーホールで行われた。『第38回兵庫県ジュニアボディビル選手権大会』では、ボディビルデビュー戦の山田普仁(やまだ・ひろひと/19)さんが2位に輝いた。

【写真】19歳・山田普仁さんの完成度の高いポージング

筋トレは高校2年の夏から

高校2年の夏、特にスポーツ経験がなかった山田さんは、友だちと一緒に公園の鉄棒で筋トレを始めた。まもなく、通っている高校の近くにゴールドジム神戸灘店ができて入会、当時はフィジーク選手のYouTubeを見ていたという。

「ジムに入会して半年後の2023年2月マッスルゲート兵庫大会のメンズタンクトップ部門に出場し、その9カ月後には高校生ボディコンテスト(立志舎主催)にフィジークで出ました」

いつものようにYouTubeを見ていると、ボディビルダー相澤隼人選手のフリーポーズが流れてきた。それが『かっこいい!』と思って、ボディビルを始めた。

怪我とコンディショニング

山田さんは、今コンディショニングに力を入れている。実は、脚トレを始めて半年後に腰椎椎間板ヘルニアになったのだ。

「スクワットの重量を伸ばすためのセットの組み方を知らず、毎回マックスを更新していて怪我をしました。取り組み始めたところでそんなに重い重量ではなく、大怪我ではなかったですが、測量の仕事で腰を使うのと、長時間の車移動で悪化してしまい、治るのに時間がかかったので仕事を辞めました」

「コンディショニングは、例えば筋トレが終わった後に正しい呼吸をする。正しい姿勢で呼吸する時間をとって、身体の位置を正しく戻すというのを意識しています。猫背気味なので、A-wear®︎(※)を装着した状態でストレッチして、筋トレをするときだけはいい姿勢ができるようにとか。他にはコンプレフロス、骨盤職人など多くの人がやっているようなことをやり始めました。長くて1時間くらいです」

(※)巻き肩、姿勢改善ツール

トレーニングは5分割。

「週4回のトレーニングで、上半身は1時間半~2時間。脚だけ2~3時間です。今はゴールドジムでアルバイトをしていて、10時起床、ご飯を食べて筋トレ。仕事して帰宅が夜中12時くらい。そこから寝るという毎日です」

ボディビルデビュー

今回ボディビルに初挑戦した山田さん。フリーポーズでは音楽を大きくとらえてざっくりとではなく、細かい拍までしっかりとポーズを合わせて丁寧に表現を作っているのが伝わってきた。

「フリーポーズをやりたいから大会に出るというくらい、フリーポーズが大好きです。規定ポーズでは、少しでもかっこよくポーズがとれたらいいなと思ってプレアクションを入れるようにしました。ジムのポージングアカデミーに週1回参加して、ボディビルダーの岩尾(佳毅)さんに教えてもらいました」

「今回は減量自体あまりうまくいかなかったから、自分の中では悔しいと思うほどできていない」と山田さん。減量について岩尾さんからは、「初めてだから気にしなくていいんじゃない」、と励まされたそうだ。

山田さんはジムでのアルバイトを続けて、日本選手権優勝をめざしている。

筋トレだけでなく、怪我をしたことで10代のころからコンディショニングにも向き合う山田さんの姿勢は、見習うところが多いだろう。

山田普仁さん

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

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取材:あまのともこ 撮影:岡 暁

執筆者:あまのともこ
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。

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