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65歳がボディコンテストに挑戦!「妊婦みたい」と言われて7年前にトレーニング開始

JBBF関西ブロックの2025年開幕戦『兵庫県ボディビル・フィットネス大会』は、6月1日神戸市産業振興センター・ハーバーホールで行われた。『第3回兵庫県フィットモデル選手権大会』では芝本宏美(しばもと・ひろみ/65)さんが4位の成績を収めた。

【写真】芝本宏美さんの芯のあるポージング

159cm、67kg。ビールを飲んで、おいしいものを食べていた、トレーニングを始める前の芝本さんの身長と体重だ。

「周りから『妊婦みたい』と言われて、言われるのは嫌だったけど、痩せなかったんです。そんなとき、『パーソナルトレーニング』の文字を見つけてトレーニングを開始しました」

トレーニングを始めたのは7年前。

「身体を動かす初歩から始めました。音楽の拍子に合わせて歩く。拍子に合わせてリズムを刻む。腕を2拍で上に挙げると次は2拍で元に戻す、3拍で挙げて1拍で元に戻す、といった具合です。はじめは手足を動かすというだけでクタクタになりました」

少し慣れてくると、軽い重りを持って動けるようになり、プランクにも取り組んだ。2年くらいトレーニングしたころ、トレーナーがフィットモデルの動画を見せてくれた。

「肌の露出も少ないし、私も着てみたい」、競技を始める動機になった。

ダイエット食品や補正下着はいろいろ試したが、食事は野菜を多めに取るようになったくらいでほとんど変えてこなかったという芝本さん。体重の落ち方もゆっくりで当時は62kg。

「トレーナーさんから、お腹いっぱい食べることは控えるように、と言われました。おいしいものは少しだけ食べるようにして、タンパク質も50g摂るようにしました。普段の食事では、お肉は一旦茹でてから焼く、お惣菜はグリルで温めてオイル分をできるだけ落としました。大会直前には、朝は納豆とご飯80g、プロテイン飲料、野菜スープ、昼食はヨーグルトとシリアル、間食にバナナ、夜は魚、豆腐類、野菜です。仕事中に空腹を感じたら、シリアルバーとかチョコやゼリーを一口食べます」

芝本さんは朝、トレーニングをしているそうだ。

「自主トレーニングは週3~4回、朝6時から6時45分まで。部位は肩、背中、お尻に分けています。トレーニングのあと、シャワーを浴びて出勤します。パーソナルトレーニングは月1回です」

食事を改善したことで体重はだんだんと落ちていった。大会には52kgで出場している。

「トレーニングをするようになって、快眠、快便です。私は続けること、日々進化することを目指しています。まだまだぽっちゃりですが、これからも続けていこうと思っています。今となっては、7年前に妊婦みたいと言った方に感謝ですね」

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

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取材:あまのともこ 撮影:岡 暁

執筆者:あまのともこ
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。

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