6月7日(土)、新居浜市市民文化センターにて『マッスルゲート四国大会』が開催され、佐藤麻希(さとう・まき/49)さんがボディフィットネス一般の部で優勝に輝いた。学校の事務員として働く多忙な佐藤さんに、ボディコンテストを楽しむ秘訣やボディメイク方法についてお話を伺った。
ボディコンテストは『本気で全力投球すれば目指せる世界』
佐藤さんがジム通いを始めたきっかけは、運動不足の解消だった。
「もともと運動は好きで、ボディボードやスノーボードといった趣味を楽しんでいました。しかし三十路に差し掛かるころになると、年々仲間たちと合う時間も減少。運動不足で太りたくないと思い、29歳のときに自宅近くのジムへ通うことにしたのです」
ボディコンテスト出場を視野に入れた佐藤さんは、2年前から本腰を入れてコンテストに向けたトレーニングを開始。
「私のトレーニングや食事管理をご指導してくださっている、パーソナルトレーナーでありボディビルダーの小林大昌選手(MOSSA National Trainer Hiroさん)からボディコンテストの出場を勧められました。『尊敬している小林さんと同じステージに立ちたい!』という思いから、四国大会を目指すことにしたのです」
佐藤さんのボディコンテスト出場歴は2年目。
「昨年はビキニフィットネスに挑戦しました。絞ると筋肉量が多く、しなやかな女性らしいラインというよりも、ハードな仕上がりになっていた私を見た小林さんから『ボディフィットネスの方が良いんじゃない?』とアドバイスいただき、今年からボディフィットネスに転向しています。四国を愛し、毎年福島県から四国大会に出場している小林さんと同じステージに立つことができ、感無量でした!頑張ってきて本当に良かったです」
佐藤さんは普段、自分一人のトレーニングだけでなくスタジオレッスンも活用している。
「トレーニングは週に5~6回、2時間くらい。全身トータルでバランスよく鍛えることのできるスタジオレッスンと、パーツごとのトレーニングを組み合わせています。中途半端に行うのは嫌なので、仕事が遅くなってしまった日や疲労が溜まっている日はオフ!やるときは常に全力投球です!よく褒めていただける脚は、主にスクワットなどで鍛えました」
ボディコンテストに出場するようになった佐藤さんは「新しい扉が開けた」と話す。
「自分の人生において、まさか大会に出場するなんて思ってもみませんでしたね。大会はごく一部の『特殊な人たちの世界』だと思い込んでいました。でも実際はそうではなくて、ごく普通の一般人である私も本気で取り組めば目指せる世界なのだと知りました。この世界観は、経験した人にしか分からないことがたくさんあると思います」
「自分自身のためにも、トレーニングを続けたい」と話す佐藤さんからは、挑戦してみることで新たな可能性が広がるという素晴らしさを教わることができるだろう。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材:山口夏織 撮影:北岡一浩
フィットネスからグルメ&レジャー、経済紙まで様々なジャンルで執筆&撮影を行う、歌う筋肉クリエイター。自身もボディコンテストへの参加経験があり、日々鍛えている。どちらかといえば猫派、某チョコはきのこ派。