8月10日(土)、横浜ランドマークホールで『自衛隊プレミアムボディ2025』が開催された。クラスは総合クラス、マスターズクラス(40歳~定年)、OBクラス(定年退官後の元自衛隊員)、レディースクラス、そしてベンチプレス最大挙上重量120kg以上の重量級「ヘビークラス」に分かれて行われた。
ボディコンテスト団体『ベストボディ・ジャパン』の規定ポーズに自衛隊ならではの「敬礼ポーズ」を加えたもので審査される。衛官らしい凛々しさや毅然とした立ち居振る舞いがステージ上で表現されているかが審査ポイントだ。
本大会が他のボディコンテストと大きく異なる点は、体型や身長別のクラス分けがなく、さまざまな体格の選手が自衛隊区分で競う点にある。ボディビルダーのような筋量のある選手から、フィジークのような逆三角形の選手まで幅広く登場。さらにコンテストのための減量や調整を行わず、日々の訓練で鍛えた身体で臨む選手もいる。
約6時間にわたる熱戦の末、各部門の頂点が決まった。ヘビークラスは昨年に続き、池田晃士(いけだ・こうし/48)さんが優勝。満点の400点を獲得し、「美味しいものをいっぱい食べて、いっぱいトレーニングしてください。これが一番いいと思います。自分はラーメンが大好きです」と笑顔で語った。
総合グランプリ・マスターズクラス・航空自衛隊クラスの3冠は稲付峻(いなつけ・しゅん/42)さん。「応援してくれる人たちのおかげでここまで頑張れました。本当にありがとうございます」と涙ながらに感謝を述べた。
レディースクラスは古川みらい(ふるかわ・みらい/20)さんが初優勝。「周囲の人からのアドバイスをもとに日々トレーニングに励みました。防衛医大のトレーニング同好会の仲間に良い報告ができます」と喜びを語った。
出場する自衛官は各自フリーポーズを披露し、格闘技経験者は型を取り入れ、女性自衛官の中にはビキニフィットネスのプレアクションを行う選手も。観客席からの声援も多く、会場全体が一体感に包まれた。
自衛隊プレミアムボディは、自衛官の鍛え上げられた肉体と精神を広く知ってもらう場として年々注目度が増し、出場者数も増加している。同じ部隊で切磋琢磨し合う様子も多く見られ、職場での相乗効果を生んでいるのも本大会の魅力だ。
※本大会はチケット収益で運営されており、主催は自衛隊ではありません。
取材:FITNESS LOVE編集部
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