8月2日、神戸芸術センターで行われた『マッスルゲート神戸大会』。メンズフィジーク新人の部172cm以下級と、一般の部172cm以下級では、小島哲平(おじま・てっぺい/27)さんが優勝し、2冠を達成した。
筋トレはジムでのアルバイトがきっかけ
小島さんはスポーツジムでのアルバイトがきっかけで、大学1回生から筋トレを始めた。小学校と高校ではサッカーを、中学校では陸上をしていたそうだ。
「仕事は消防士をしていて、懸垂は毎日、筋トレは週4、5回3時間です。24時間勤務のため非番、休みの日は必ずトレーニングします」
1日4回の食事では食べる順番を意識
「食事は主に、鶏むね肉、鯖缶、白米、さつまいも、きのこ、こんにゃく、果物。職場には4食分をタッパーに詰めて持っていきます。食事を楽しむことと、食べる順番には気をつけています。例えば、きのこ、鶏むね肉、白米の順番で、炭水化物を最後に食べることによって、血糖値が急に上がらないようにしています」
「絞ったらどのくらい筋肉が残るか興味があった」と、筋トレを始めて9年目でコンテストに初出場した小島さん。
「大会での何よりの収穫は仲間ができたことです。新人の部で一緒になった仲間と、バックステージでお互いにポージングを見合ったり、減量あるあるを話したりし、大会後に滋賀県で合トレすることになりました。また、大会当日は、彼女、家族、地元の友達、職場の同僚など、総勢16名が応援に来てくれました。食べるものが限られる中でも楽しむ工夫をしてくれたり、『大会が終わったら飲みに行こう』と、減量中には誘わず、大会後の楽しみを作ってくれたり、激励のLINEをくれたりしました。みんなの応援のおかげで、苦しい減量も乗り越えることができました。トレーニングを9年間継続してきて良かったです。筋肉は裏切りません」
コンテストに出場することで仲間に恵まれ、周囲の支えも感じたという小島さんの経験は、継続することと新しいことにチャレンジする大切さを教えてくれる。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材:あまのともこ 撮影:上村倫代
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。