11月30日(日)、TFTホール1000にて『サマースタイルアワード JAPAN PRO GRAND PRIX』が開催され、りな(32)さんがプロ・ビューティーフィットネスモデル部門ショートクラスで優勝、さらにはオーバーオールでもチャンピオンの座に輝いた。

「2020年の初出場から今年で6シーズン目を迎え、ボディメイクや大会の準備、調整も日常生活の一部として粛々と取り組めるようになってきました。夏のPRO戦以降に身体づくりでフォーカスしたのは、強みと言える背中のブラッシュアップと、課題であるお尻の丸みや立体感へのアプローチ。筋量を上げ過ぎることなく、ラインや質感、バランスなどの精度を高めることを意識してトレーニングしてきました」
そのため筋トレはもちろんコンディショニングにも意識的に取り組み、注力してきた。
「ポージング、ウォーキング、そしてその前後の動きまでトータルでのノーミスを目指した結果、筋肉や身体の見た目だけでなく機能の改善にも目を向ける必要がありました」
今年前半は身体の左右差の改善などに注力、そしてこの半年は平衡感覚や視点の定まりなどにもその取り組みを拡大させてきたと言う。
平衡感覚を鍛えるトレーニング
具体策を問うと「日々のトレーニングとして、片足立ちで頭を振る、正面を見て静止した状態から眼球だけを上下左右に動かす、それから視点を一点に定めた状態で頭を前後左右に振る、など」だと教えてくれた。
「ステージで強いライトを浴びていると(眩しさや客席の暗さから)意外と視線の先に何も見えず、どこにも視点を合わせることができないときがあります。すると時にはクラクラと平衡感覚を失うような、ふらつきを感じるような状態にも。どんな環境でも安定したステージングができるようになればと取り組み、成果を感じています」
今大会で2025シーズンを終えたりなさん。「オフに入りましたが、意識してあまり生活を変えないようにしています」とも言う。
「解放しすぎてしまうと次の減量期が辛くなるので(笑)。オフに体重を載せすぎず減量幅が狭ければ、減量期にもときどきなら自分を甘やかせるくらいの余裕ができます。なるべく外食せずに自炊を楽しみ、食を楽しむ。甘いものが欲しくなったら我慢はせず、砂糖でなくドライフルーツやハチミツを食べます」
おいしい無水カレーで楽しく減量
そんなりなさんが最近ハマっているのが、無水カレー。
「おいしすぎて、飽きることなく毎日のように食べ続けています(笑)。具材は野菜数種に鶏ひき肉、トマトなど。鍋に入れ蓋をして加熱し、ニンニク、ショウガ、カレー粉、コンソメ、ケチャップ、ウスターソース、岩塩などで味と風味を整えたら出来上がり。100gで約50kcalほど。これとボイルしたジャガイモがよく合うんです」
この無水カレーにも入れているショウガはほかに、玄米を炊くときにも、味噌汁の仕上げにも、すりおろして加えていると言う。
「長年この競技を続けてきて、また現在は講師としても活動していて最近あらためて、ボディメイクや大会出場に取り組み続けることの素晴らしさを実感しています。身体が変わり、生活が変わり、人との出会いが増え多彩な価値観が学べたことで、私自身の人生もすごく豊かになりました。減量や勝ち負けなど目先のことで心が折れそうになる日があっても、いつかきっと実りがあるということを、今後もっと多くの人に伝えていけたらと思っています」
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:大塚真奈美 撮影:舟橋賢
執筆者:大塚真奈美
編集者・ライター。ヘルス&フィットネス、美容、グルメなどの分野で企画・編集・取材・執筆。群馬県出身、東京都在住。
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