学生時代、陸上競技の短距離に打ち込んでいた小畑麻理(おばた・まり)さん。当時から、太ももをはじめとする脚の太さがコンプレックスだったという。
【写真】小畑麻理さんの腕を広げて太い脚で魅せるバックポージングを含む6枚

「漠然と、美脚になれたらいいな、と思っていました」
細い脚こそが理想──。世間一般で語られるイメージを、そのまま自分に当てはめ、「太い脚」というレッテルを自分自身に貼っていた。しかし筋トレを始め、身体と向き合う時間を重ねる中で、その価値観は大きく変わっていく。
「細い=正解」ではなかった。脚は“武器”になった
トレーニングを続けるうち、太いと思っていた脚は、少しずつ引き締まり、輪郭がはっきりしてきた。
「ただ単に、世間一般で言われる細身の身体や脚のイメージを、自分に当てはめようとしていただけだったんだと分かりました」
鍛えてみて初めて気づいたのは、「自分の身体を、自分の目で見る」という感覚だった。
「今の引き締まった脚が、私は気に入っています」
さらに大会前、家族からかけられた一言が、心に強く残っている。
「あなたの武器は脚だよ」
意外であり、同時に大きな自信になった言葉だった。コンプレックスだと思い込んでいた脚が、努力の積み重ねによって“武器”として評価される。その瞬間、小畑さんの中で何かが報われた。
2つのカテゴリーで形にした挑戦 次につながる確かな手応え
2025年のゴールドジムジャパンカップで、小畑さんは2カテゴリーに挑戦した。ウーマンレギンスフィットネス163cm以下級で6位、そしてビキニフィットネス35歳以上160cm超級で2位という結果を残している。ウーマンレギンスフィットネスについては、昨年のジャパンカップで1次予選敗退を経験していた。
「今年は、決勝に進むことを目標にしていました」
一方、ビキニフィットネスは今年から本格的にチャレンジを始めたカテゴリーだった。
「ゴールドジムジャパンカップ出場を目指していました」
結果については、こう振り返る。
「どちらも一つのカタチになったことはとてもうれしく、次への力になっています」
トレーニングでは、背中・お尻・脚・肩をバランスよく鍛えることを意識。こだわりは「しっかり食べて、しっかり動く」ことだ。筋トレを始めたことで、代謝は上がり、しっかり食べても太りにくい身体へと変化した。以前は風邪をひきやすかった体調も、今は良好だという。
一方で、筋肉質になったことで、柔軟性の不足という新たな課題も見えてきた。
「このままだと、怪我をしやすくなったり、疲れやすくなったりすると思っています」
だからこそ、これから目指すのは、筋肉質でありながら柔軟性のある、しなやかな身体。年齢を重ねても、機敏に活動できる自分でいることが目標だ。
「トレーニングを始めなければ、自分の身体にここまで向き合うことはできなかったと思います」
“太い脚”というコンプレックスを手放し、自分の強みを自分で認められるようになった今。小畑さんの挑戦は、すでに次のステージへと向かっている。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
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取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:北岡一浩










