マッスルゲート選手 コンテスト

身長165cmの長身とメリハリボディで魅せてコンテスト活躍 「食べる量を減らせば痩せるというわけではないことを知った」

「あと350kcalは食べていい」

減量中、そうアドバイスされて食べる量を増やしたところ、停滞していた体重がストンと落ちた。

そんな経験をしたのが、会社員の中島法子(なかじま・のりこ/31)さん。身長165cmの中島さんは『マッスルゲート東京大会』ビーチビキニ163cm超級で2位に入賞した。

【写真】中島法子さんの身長165cm・透き通る白肌で魅せるメリハリバックポーズ
中島法子さん

マッスルゲートの「ビーチビキニ」は、過度な筋量や絞りを求めるのではなく、ビキニが似合う健康的でバランスの取れた身体やステージ上での表現などが評価されるカテゴリーだ。

現在は週3日、1回1時間程度の筋トレを続ける中島さんだが、ここに至るまでには「食べないことで痩せる」ダイエットとリバウンドを何度も経験してきた。

中学生のころからダイエットとリバウンドを繰り返した

中島さんとダイエットとの付き合いは長い。

「中学生以降、無理な食事制限でのダイエットとリバウンドを繰り返していました」

転機となったのは24歳のころ。「痩せたい」と思って情報を調べるなかで、食事を減らすだけではなく、運動や筋トレも大切だと知った。

運動は苦手だった。それでも「やってみよう」と、自宅でのトレーニングから始めた。

食事だけに頼っていたダイエットに、初めて筋トレが加わった。

身体が変わっていくにつれ、中島さんの気持ちにも変化が生まれた。

「食事や運動で身体が変わっていくと、自分がやってきたことが目で見えて、自信につながりました」

毎日のルーティンをこなし、体重が落ちなくなれば原因を考える。試行錯誤した結果、再び身体に変化が現れる。

そのプロセスそのものを「非常に面白い」と感じるようになった。

しかし、コンテストへの挑戦が、一度そのバランスを崩すことになる。

7kg痩せたあとに11kgリバウンド

3年前、中島さんは初めてコンテストへの出場を決意した。

ステージに立つために取り組んだのが、7kgの減量だった。

しかし、短期間で身体を仕上げようとしたことで、食事制限は厳しくなり、運動量も増えていった。

大会に向けて7kgを落とすことはできたものの、その反動は大きかった。

大会後、11kgリバウンドした。

単純に体重が戻っただけではない。

「食べたいという欲求が止まらなくなって、食べるのをやめたいのにやめられず、泣きながら食べ続けていたこともありました」

身体を良くするために始めたはずのボディメイク。それなのに、心身ともに追い詰められてしまった。

その経験から、中島さんは減量に対する考え方を変えた。

「無理に身体を変えても、全くヘルシーじゃないなと思い直しました」

今度は「無理をし過ぎない」

今回のマッスルゲートへの挑戦で、中島さんが大切にしたのは「無理をし過ぎない」ことだった。

3年前のように短期間で一気に体重を落とすのではなく、減量期間を長めに設定。

体重が停滞しても焦らず、自分の身体と向き合うことを心がけた。

そして今回の減量では、管理栄養士の資格を持つ会社の同僚からサポートを受けた。

食事内容や体組成を見てもらったところ、意外なことを言われた。

自分が設定していた摂取カロリーよりも、「あと350kcalは食べていい」というのだ。

中島さんはアドバイスを受け、摂取カロリーを増やし、さらに不足していた食材や栄養素も見直した。

すると、身体に変化が現れた。

「体重がストンと落ちて、減量が進んだ経験があります」

もちろん、「食べれば痩せる」という単純な話ではない。

中島さんがこの経験から学んだのは、体重が落ちなくなったからといって、食事をさらに削り、運動量を増やすことだけが解決策ではないということだった。

「停滞=もっと食べない」ではない

減量していると、体重計の数字が動かない期間はどうしても訪れる。

そんなとき、中島さんは食事を減らす以外の部分にも目を向けるようになった。

「停滞したらカロリーを削ったり、運動したりするだけではなく、食材や栄養素を見直してみる。身体を休める。お水を増やす。当たり前のことができていなかったりするので」

何か一つの方法を正解とするのではなく、さまざまな方法を試しながら、自分の身体に合ったやり方を探していく。

それが、失敗を経験した中島さんがたどり着いた考え方だ。

3年前は結果を残せなかったが、今回は2位

そして迎えたマッスルゲート東京大会。

中島さんはビーチビキニ163cm超級で2位に入った。

3年前に別団体のコンテストへ初出場したときは、思うような成績を残せなかった。マッスルゲートへの出場は、昨年の群馬大会に続いて今回が2度目。今回初めてメダルを手にした。

「正直、脚やお尻の絞り具合には満足がいっていませんでしたが、2位という評価をいただけて、とてもうれしいです」

完璧な身体でステージに立てたとは思っていない。

それでも過去の自分と比較すれば、確かな前進だった。

「一歩一歩、着実に成長していることを実感しています」

大会が終わっても好きなものを食べながら維持

中島さんが今回目指したのは、大会当日だけ完成する身体ではない。

大会から約1週間が経過した現在も、自分で設定した摂取カロリーの範囲内で好きなものを食べながら、身体を維持しているという。

かつては7kgの減量後に11kgリバウンドした。

だからこそ、「大会後にどう過ごせるか」も今回の身体づくりでは重要だった。

今後目指すのは、引き締まったお尻と脚。

昔から上半身は痩せやすい一方、下半身の脂肪が落ちにくいことが悩みだった。165cmという長身を生かし、さらにスタイルを磨いていきたいと考えている。

中学生のころから「食べないダイエット」とリバウンドを繰り返し、コンテスト挑戦では7kg落としたあとに11kg増えた。

そして31歳になった現在は、食べる量をただ削るのではなく、栄養、休養、水分などにも目を向けながら身体をつくっている。

「ダイエットで悩んでいる方には、当たり前のことも含めていろいろ試して、自分に合う方法を見つけるのがいいのではないかと思います」

体重が落ちなければ、もっと食事を減らす。

そんなかつての発想から抜け出したことが、中島さんにとって今回の「2位」以上に大きな変化なのかもしれない。

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:北岡一浩

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