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筋トレのきっかけは男性アイドル!?本格的な筋トレ開始から1年余りでボディコンテスト優勝の43歳

本格的な筋トレを始めてから1年余りで昨年のJBBF群馬県オープン大会のボディフィットネスに初出場し、優勝した釜崎智春(かまさき・ちはる/43)さん。意外なことに、釜崎さんのトレーニングのきっかけはアイドルだった。

「自分の体重が、応援していた男性アイドルよりも重いことにショックを受け、ダイエットを始めました。2020年から緩い筋トレをしていましたが、ダイエットしても骨格的に華奢にはなれないことを実感しました」

【写真】劇的変化!釜崎智春さんのビフォーアフター

本格的にトレーニングしたいと思った釜崎さんは2023年ゴールドジムに入会。

「競技に挑戦したいという気持ちがあったのですが、自分に自信が持てず、その気持ちを誰にも伝えることができませんでした。でも、素晴らしい競技者の皆様との出会いがあり、『私が挑戦しても大丈夫なんだ』と感じて、競技を始める一歩を踏み出すことができました」

女子フィジーク澤田めぐみさんのセミナーでは、周りと比べて自分の筋肉量の少なさにショックを受け、恥ずかしさと悔しさで泣きながら帰宅。決意新たにコツコツとトレーニングを続け、数カ月後のスポルテックでメンズフィジークの直野賀優さんに「肩がすごいから、ボディフィットネスをやった方がいいよ!」と勧められた。ヒールを試着した様子をSNSに投稿したところ、同じジムでトレーニングをしているビキニフィットネスの畠山恵子さんから「ヒール買ったら一緒にポージング練習しよう!」とコメントをもらい、有頂天になってヒールを即購入。ウェルネスの藤原仁香さんには「ポージングアカデミーで待ってるよ!」と声をかけられ、アカデミーに参加したそうだ。

「トレーニングは5~6回、2時間で、脚、背中、胸、肩、腕の5分割です。週に1回、食事のアドバイスとトレーニングメニューの作成、トレーニング時の正しい動作を確認してもらうために、パーソナルトレーニングを受けています。昔から運動が得意ではなく、身体に効果的に働きかけることが難しかったのですが、パーソナルを受けたことで全体的に大きな変化を感じるようになりました」

パーソナルでは、特に肩の変化を実感したという。

「フロント、サイド、リアのバランスの取れたメニュー構成が効果的だったと思います。運動音痴を克服できたのも、優秀なトレーナーのおかげです。本当に感謝しています。筋肥大については、自重でのチンニングを取り入れてから、背中に少し厚みが出てきたように感じています。トータルで30回ほど行っていますが、セット数にはこだわらず自由に行っています」

「今、特に強化しているのは体幹です」、釜崎さんは言う。

「トレーナーから体幹の弱さを指摘され、毎日のトレーニングに体幹のメニューを追加しました。体幹は競技やトレーニングだけではなく普段の生活にも深く関わってくるため弱いことは致命的だと感じています」

昨シーズンの一番の課題は絞りだったそうだ。

「減量が最後までうまくいかなかったことが、今でも悔いとして残っています。群馬オープン、その次がジャパンオープン、オールジャパンとレベルが一気に上がり、緊張とプレッシャーに押し潰されてしまいました。今年はメンタル面にも意識を向け、より冷静に対応できるよう心がけたいと思っています」

競技者から声をかけられるようなキャラクターと、声をかけられてすぐ行動できるところが釜崎さんの強み。今年の活躍が楽しみな選手だ。

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

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取材:あまのともこ 写真提供:釜崎智春

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