コンテスト

椎名拓也の場合【ファイナリストの壁を超えるためのカギQ&A】

近年、メキメキと頭角を表す期待の星たち。昨年から今年にかけて、「ファイナリスト」という壁を越えるために、 どんなことをしてきたのだろう。彼らの戦術の中に、「成長の秘密」が見えるかもしれない

取材・文:小笠拡子 Web構成:中村聡美

壁を超えるためのカギ
毎日のA-wearコンディショニングワーク
椎名拓也 2025年日本クラス別85kg以下級優勝

撮影:中島康介

Q.課題に感じていたことは?

怪我
これまで腰のヘルニアが最大の課題で、去年までは増量期・減量期に関係なく定期的に悩まされました。再発とまではいかないのですが、ちょっとした違和感とか小さい痛みとかは結構ありましたね。

Q.自分の身体を最も成長させてくれたのは?

毎日のA-wearワーク
トレーニング前は30分以上かけて基本の3種目とプラスアルファの5種目程度行います。姿勢や歪みが改善されてきたので、腰を痛めることも少なくなり、今までしっかりやり込めなかったロウイング系の種目も取り入れるようになりました。基本的なA-wearワークは以前からやっていましたが、ヘルニアに悩まされてからマンツーマンで教えてもらうようになり、2024年の減量期に入って本格的に取り組み始めました。現在も定期的に教えてもらっています。

Q.トレーニング面で注力してきたことは?

BIG3!
身体のサイズを大きくするにはBIG3を強くする必要があると考えていますが、トレーニングを始めたころから苦手で……。腰の怪我もあり遠ざかっていましたが、コンディショニングを通して前より身体の使い方が少し上手くなり、現在一番頑張っています。特に脚の種目はスクワット系をやり込めるようになったので、少しは太くなっているのかなと。また、先ほどもお伝えしたように、できる種目が増えたので、背中の日にもベントオーバーロウをやり込めるようになって。以前は腰を庇いながらの動きだったのですが、現在は背中も他の部位も感覚良くトレーニングできており、厚みが少しついている気がします。

Q.食事面で変えたことは?

オン・オフ限らずカロリーを取る
今年は以前ほどきつい食事制限はしていません。以前はオフの日も「カロリーを落とす+有酸素運動」をしていたのですが、今年はオフの日でもカロリーをしっかり取りながら過ごしています。そのおかげもあって疲労管理がうまくできているので、調子良く減量期が進んでいると感じます。

Q.そのほか、変えたことや尽力してきたことは?

疲労管理
今まではきつくても気合いで無理やり乗り越えてきたことがありますが、今年は無理しないように心がけています。また、A-wear以外のコンディショニングとして、ジュラシック筋膜リリースを定期的に受けています。疲労回復だけでなく自律神経のバランスを整え、睡眠の質向上にも効果があると感じていて。一人ではやりきれない部分を補ってもらい、改善できていると感じますね。

Q.一番の強みは?

競技に縛られず、自分の表現の場としてボディビルを捉えていること(椎名選手をよく知る方より)

しいな・たくや
1999年生まれの26歳、千葉県在住。身長172cm、体重79kg(オン)、88kg(オフ)。スポーツGYMドリーム代表で、フリーポーズでは「椎名ワールド」ともいうべき不思議な魅力を醸し出す。主な戦績:2024年JBBF日本クラス別ボディビル75kg以下級3位。2025年JBBF日本クラス別ボディビル選手権80kg以下級優勝

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