マッスルゲート選手 コンテスト

32歳・高校教師がビキニフィットネスで活躍 「受験に挑む生徒たちと同じように、私も生徒たちに頑張る姿を見せたい」【筋トレ】

9月7日(日)、アクロス福岡イベントホールで行われた『マッスルゲート福岡大会』でビキニフィットネス一般の部で3位という素晴らしい結果を手にした、高校の家庭科教師・五十嵐麻美(いがらし・あさみ/32)さん。生徒たちとボディメイクの話をすることもあるという。

【写真】家庭科の先生・五十嵐麻美さんが魅せたメリハリボディ

家庭科教師が友人の勧めでボディメイクスタート

五十嵐さんは友人からジムに誘われたのがボディメイクのスタートだったという。

「パーソナルトレーナーの友人からジム入会を勧められ、SNSでトレーニングや食事管理の情報を見るうちに、大会に出場している方々の姿を目にするようになりました。一昨年、実際にマッスルゲート札幌大会を観戦したことが転機となり、“私もあのステージに立ってみたい!”と思い、昨年レギンスフィットネスというレギンス着用のカテゴリーに挑戦しました」

そこから本格的にボディメイクに打ち込み始めた五十嵐さん。大会に向けた減量では、家庭科教師としての知識や経験が大いに生かされていた。

「食事管理には特に気をつけていました。家庭科教諭としてカロリー計算や食材の扱いには慣れていますが、減量末期はホルモンバランスを崩さないよう、卵や豆乳、亜鉛、鉄分を多く含む食材を組み合わせていました。炭水化物はじゃがいもやかぼちゃ、オートミールを中心に。タンパク質は鶏むね肉やプロテイン、ちくわを取り入れ、飽きないよう工夫していました。あまりに美味しすぎると食欲が増してしまうので、あえて“ほどほど”にするのもポイントです」

大会1カ月前からはメニューをほぼ固定。有酸素後に食べるプロテインパンケーキや、かぼちゃと鶏むね肉の食事など、計算された食事を継続していたという。お腹が空いたときには糖質ゼロ麺に助けられることもあったそうだ。

「ビキニフィットネスに初挑戦だったので、より絞ることが最大の課題でした。4月から減量を始め、64kgから50kgまで落としました。朝は有酸素運動、仕事後は肩・背中・脚・胸に分けて1時間~1時間半トレーニング。4日間トレーニングして1日休むルーティンです。大会1カ月前からは毎朝30分、ポージング練習も日課にしていました」

週5~6回、1回1時間半から2時間のストイックなトレーニングをこなしながらも、友人付き合いや仕事との両立も大切にしていたそうだ。

「減量中は早寝早起きになるので、遊ぶ予定はできるだけ早い時間に入れていました。ハイキングや温泉などアクティブな過ごし方をしたり、外食も蕎麦や刺身、焼き鳥など自分から提案して工夫していました。友人たちも理解して応援してくれていたのは本当にありがたかったです。糖質不足で集中力が落ちないよう、授業では付箋でメモを徹底し、減量前から準備を整えていました」

ボディメイクを通じて、仕事にも良い影響が生まれていた。

「日焼けした肌や筋肉のメリハリを見て、生徒や先生方から声をかけてもらえることが増えました。話をすると興味を持ってくれる生徒も多いです。高校3年生の担任をしているので、生徒たちが受験や面接に挑む姿と同じように、私も頑張る姿を見せたいと思っています」

悔しい思いを次の挑戦へ

迎えたビキニフィットネス初挑戦では、新たな課題に直面した。

「普段履き慣れていないヒールでのポージングはとても難しかったです。しなやかさや表現力も必要で、“順位を上げるには絞りとポージングが何より重要だ”と痛感しました」

大会を終え、すでに次の挑戦に目を向けているという五十嵐さん。

「トレーニングを始めた当初は“少し痩せたい”という気持ちだけでした。でも今は、筋肉があり引き締まった、メリハリのある身体を目指しています。昔の自分は10kgほど太っており、自信がなくて仕事でもプライベートでも一歩引いていました。けれど努力を重ね、大会のステージで堂々とポージングする自分を好きになれたんです。だからこそ、これからも理想のボディを追求して挑戦を続けていきたいです」

小さな挑戦を積み重ねれば、必ず自分は変えられる。その姿を体現する五十嵐さんは、同じように迷いや不安を抱える人に勇気を与えてくれるのではないだろうか。

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取材:佐藤佑樹 写真提供:北岡一浩

執筆者:佐藤佑樹
主にFITNESS LOVEで執筆中。自身も大会へ出場するなどボディメイクに励んでいる。料理も好きで、いかに鶏胸肉を美味しく食べるかを研究している。

 

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