10月26日(日)、『ベストボディ・ジャパン2025関西大会』が大阪国際交流センターで開催された。ガールズクラス(18歳〜29歳)では、宮野楓華(みやの・ふうか/26)さんが準グランプリに輝いた。

人生の分岐点に立つ仕事がしたい
「中学生から大学2年まで本格的に舞台女優の道をめざしてやってきました。レッスンやオーディションを受け、これから、というときにコロナ禍になったことが考えるきっかけになり、人の人生の分岐点に立つ仕事がしたいと思いました。自分に何ができるだろうと考えたとき、『ピラティスでやってきたことが生かせるかもしれない』と始めたのがトレーナーの仕事でした」
トレーナーとして働くうちに、自分にしかできないサービスがしたい、と独立してパーソナルジムを立ち上げた。
「私は会員さんへの思い入れが強く、悩んでいる人にとって何が一番幸せか考えると、雇われている状態では実現が難しいと感じました。売り上げにシビアにならないといけない、継続してもらわないといけないことが本質ではないと思ったんです。立ち上げたジムは、完全プライベートで、行きたくなる空間づくりをし、自分ができる限りの環境を作りました」
卒業することが目的のジム
「ジムには、子育てが一段落し、体型が崩れて自信がなくなっているけれど、好きな服を着て楽しいことがしたい、自信をつけたいという40代、50代の方が多く来られます。食事やトレーニング、姿勢改善、機能性改善の指導もしっかりしますが、一番大事なのは数字を追うことではなく、自分が以前と違うことに取り組んだからこうなれた、という過程が自信につながっていくと思っています」
宮野さんのジムは卒業することが目的のジムだ。
「トレーナーの仕事を始めて5年経ち、何年も通ってくださる方もたくさんいらっしゃいます。始めは週一回のコースで予定を組みますが、身体がある程度整い、メンタル面が良くなると『月一回にしましょうか』、と提案します。自分で自分の身体をコントロールできるのが一番いいと思っているからです。月一回、メンテナンスや報告しに通っていただいて、不安なことがあればそのとき解決するようなイメージです」
外食が多い社長業
宮野さん自身のトレーニングは隙間時間を使うことが多いようだ。
「ジム経営以外にも事業をしており、社長業ですので会食の機会も多く、4、5日連続で外食することもあります。今も減量中ですが、摂取カロリーを減らすと糖質不足で仕事に集中できず、体調も崩してしまうので、とにかく動いてしっかり運動して機能改善する筋肉づくりを心がけています。週6日の筋トレは1時間半追い込み、まとまった時間が取れないときは、隙間時間の10分、15分を一日に何回か見つけてトレーニングしています」
ポジティブで自信あふれる女性を増やしたい
「自分が仕事をすればするほど人の人生を変えるきっかけを作れると思うので、そのつもりで仕事を進めていきたいと思っています。ポジティブになれるのが筋トレやフィットネスの良いところだと思います。フィットネスを通して、自信あふれる女性を増やしていきたいです」
取材:あまのともこ 撮影:岡暁
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。










