産後太りで増えた体重が6年ほど変わらず、困っていたという一木沙織(いちぎ・さおり/39)さんは、何気なく撮られた写真に写った自分の姿に衝撃を受け、ボディメイクを決意。ベストボディ・ジャパン協会が運営するボディコンテストで、グランプリを受賞するまでに至った一木さんに、長年変わらなかった体重を変化させたボディメイク方法ついて伺った。
現在のコンテスト時は身長163㎝で体重48kgという一木さんは、産後太りで体重は67kgまで増加していたという。
「1人目の産後は完全母乳で育てたこともあってか、すぐに妊娠前の体重に戻りました。授乳中はたくさん食べても太りにくかったので、好きなだけ食べていたものの……。卒乳しても食欲は変わらず、食べる量も多いままでした。もともと運動もそんなにしていなかったので、じわじわと体重は増加。2人目の出産では体重が元に戻らず、さらに増量していきました」
「ボディメイクの初期は、食事制限ではなく運動からだった」と話す一木さん。
「痩せるためにとにかく運動しなくては!と思い、当時流行していたカーヴィーダンス(※)やダンスエクササイズなどのDVDを購入しては、自宅で踊っていました。あとは腹筋をしたり、朝ウォーキングをしたり、YouTubeを見ながら宅トレをしたり。カーヴィーダンスはある程度続けられたので効果を感じられましたが、他は続きませんでした。色々と挑戦するも続かず『どうやら私は、自宅だと運動を続けられないのでは?』と気付きました」
(※)身体を曲線的や連動的に動かして、効率的にカーヴィー(曲線的)な体型を作ろうとするエクササイズ
一木さんは『運動する場所を変えてみよう!』と、思い切ってジムへ入会した。
「入会して2年半くらいの間、筋トレは自己流でした。やり方も正しいのかよくわからないし、筋肉に効いているのかもよくわからない。そのため、ジムへ行っても筋トレをする時間はほんの少しだけで、スタジオプログラムにばかり参加していました。ミニトランポリンを使うユーバウンドや、キックボクシングにムエタイといった格闘技系レッスンのファイドウなどのスタジオプログラムが面白くて、ジム通いを続けられたのかもしれません。私は特にファイドウが好きで、今もよく出ています」
トレーナーによるパーソナルトレーニングを受けたことで、ボディメイクの精度が上がった一木さん。
「たまたまパーソナルトレーニングを体験できる機会があったので、軽い気持ちでお願いしてみました。すると『何でもっと早くパーソナルトレーニングを受けなかったんだろう……』と後悔するほど、自己流でやっていたときの筋トレとは、全然効きが違うではありませんか!正しいフォームの筋トレが身に付き始めたころから、身体つきも変わっていきました」
変わっていく身体が面白くてトレーニングを続けたところ、いつの間にか大会にも出場することになり、新しい仲間や友だちができて楽しいという一木さん。「嫌いだったはずの運動が、気付いたらストレス発散になっていた」と笑う一木さんは、自分の『楽しい』と思える行動や続けられる環境を作る大切さを伝えてくれた。
取材:山口夏織 撮影:一木沙織
フィットネスからグルメ&レジャー、経済紙まで様々なジャンルで執筆&撮影を行う、歌う筋肉クリエイター。自身もボディコンテストへの参加経験があり、日々鍛えている。どちらかといえば猫派、某チョコはきのこ派。
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