「誰かにとってのプリキュアみたいな存在でいられるよう、これからも自己研鑽していきたいと思います」
加納七菜(かのう・なな/26)さんにとってプリキュアは、キラキラ輝いていて、可愛いくもあり、自分の意志を貫く姿がカッコ良く感じる存在。普段は普通の女の子なのに、変身をすると自分の個性に合わせた技を発揮し、輝きを発する。そして周りに希望や勇気を与える存在でもある。あこがれのプリキュアに「少しずつ近づいてきている」と感じる加納さんの身体づくりについて、話を聞いた。
早朝にトレーニング
「お尻トレーニングはどの部位よりもキツイので、いつもの“13倍くらい”気合いを入れてします」という加納さん。早朝からトレーニングするのが日課だ。
「朝4時30分に起きて6時から筋トレができるように準備しています。朝の涼んだ空気を吸ってジムに向かって、全身鏡でボディチェック、インスタのストーリー用の写真をパシャリ、そしてその日のメニューをこなしていきます。筋トレメニューはトレーナーさんが教えてくれたやり方で、部位ごとに日にちを分けて行っています」
「終わった後は達成感いっぱいで、最高の一日が私の中で始まります。トレーニングが終わった後は太陽が昇っていて、頑張った私に太陽の光が注いでいるような気がして、職場までの道を歩くのがとても楽しいです。好きな音楽を聴いてモデルになりきりながら歩いています」
食事内容は固定
「減量期は食事内容を固定して食べています。摂取カロリーが分かりやすいことや、食事内容が身体に定着してなんだか調子が良くなるからです。今までは、脂質は太ってしまうと思い、摂取することを避けていました。その影響もあってお肌の潤いがなくなり、髪の毛はパサパサになりました。そこから脂質も大切な栄養素なんだと気づいて、良質なオイル、バター、食品から摂取するようになり改善されました」
甘いものが欲しくなったときの対処法も決めているそうだ。
「たまに甘いものが食べたくなるときは干し芋を食べます!素材そのままで甘味や美味しさを感じることができて、食物繊維たっぷり、幸福度高めのスーパーフードと思っています。カロリーオーバーしたくないときは3食のうち1食、お米をさつまいもに置き換えて食べたりもしています。正直、クッキーを1つや2つ食べても体型に直結することはあんまりないと思うのですが、その後の罪悪感や、食いしん坊で何個も食べてしまう未来が見えているので、食べないことを選択しています。自分にとって身体にも心にも良いものに置き換えて食事をするのが私のやり方です」
誰かにとってのプリキュアになりたい
「大会にエントリーしてからは、満点でグランプリを獲ること、自分の魅力を活かせる舞台にすることを目標としていました。後悔はしたくないのでできることは毎日しました。自分の意志をもって最後までやりきるところはプリキュアと同じ精神だと思います」
加納さんの姿は周りにも影響を与え始めている。
「ベスボをきっかけに、体型や性格が変わっていく私を見て、『なーちんみたいになりたい!』と友達もジムに行き始めたり、食事管理を一緒にするようになったりと、健康仲間が増えてきました。SNSでも『ベストボディ・ジャパンに挑戦してみようと思います』とメッセージをいただくことがあり、誰かの気持ちに変化を与えられるようになっていることがとてもうれしいです」
「いつもテーマを決めて大会に臨んでいる」という、近畿大会での加納さんのテーマは、「私の大好きな“TWICE のサナちゃんみたいな雰囲気で、髪型はふわふわラプンツェル”」。
「自分に似合う色合いやメイク、つけまつ毛の形、アクセサリー、ビキニの色など、どれが一番似合うのか試行錯誤を繰り返しました。可愛い雰囲気を作りたかったので前髪も切っちゃいました!周りからの反応はとても良く、過去一『可愛い』をいただけたので大成功したのではないかと思います」
加納さんは4月5日に大阪国際交流センターで行われたベストボディ・ジャパン国内開幕戦、『モデルジャパン近畿大会』ガールズクラス(18歳~29歳)で、目標通り満点でグランプリを受賞した。プリキュアをめざして成長する加納さんの覚悟は本物だ。
取材:あまのともこ 撮影:岡 暁
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。