4月20日、三重県総合文化センターで行われた『ベストボディ・ジャパン2025三重・津大会』。レディースクラス(30歳~39歳)では小倉亜美(おぐら・あみ/34)さんがグランプリに輝いた。
小倉さんがトレーニングを始めたのは4年前。
「太る体質ではないのですが、夜中に柿の種を手にテレビを見ている自分が情けなくなってきて……。身体を引き締めようと思ったのがきっかけです」
パーソナルジムと自宅近くの24時間ジムに1年通ったあと、もっと筋肉を付けたくてゴールドジム熱田店へ移り、さっそくトレーナーにパーソナルをお願いしたという。
「初めてのパーソナルでは『追い込まれる』という経験をしたことがなかったので、これは続かない……と思いました。でも2回目には慣れてきて3年継続できています」
週3回2時間以上のトレーニングの他に、トレーナーのパーソナルが1回。自分でも限界までトレーニングしているが、パーソナルでは補助があるのでさらに追い込まれる。効果は一目瞭然で、トレーニングを始めたころはベンチプレスでシャフトだけの20kgが挙がらなかったが、今は40kgを8回挙げることができるようになった。
「ゴールドジムに移ってずっとトレーナーに見ていただいています。食事制限もあり、外食や遊びにも行けない中で、一番寄り添ってくれる存在で、パーソナルの時間はいつも絶対にほめてくれます。恩返しがしたくて、トレーナーにサッシュをかけることが、コンテストをがんばる一番のモチベーションです」
小倉さんは、トレーニングを続けるうちにトレーナーの仕事に興味を持ち、NSCAのトレーナー資格を取って24時間ジムで働いたことがあった。
「自分がトレーニングするのと人に伝えるのって、全然違ってすごい難しいなと思いました。指導いただいているトレーナーはいつもポジティブに励ましてくれて、否定は絶対しないんです。トレーニングの指導法もこうじゃなくてこう、という否定の入った言い方ではなくて、こうするとここに効いて、ここに働くよという伝え方をされます。ストレスなく入ってくる伝え方がすごいなと、人として尊敬しています。恋愛感情ではなく、本当にリスペクトしています」
「筋トレで友人が増えました」小倉さんは言う。
「大人になってステージに上がる機会はないので貴重ないい経験だなって思います。人脈も広がるし、こんなに夢中になれることはないです。夢に向かって努力する友達に囲まれて、意識も高まりますし、健康に関する知識も増えたし、ジムで励ましてもらったり相談ができるというのも大きいです。ジムは学校みたいな感じで、行きたくないことのほうが多いけれど、行くと友達に会えるので挨拶して、トレーニングすると『来てよかったな』と思って帰っていく、その繰り返しです」
今回、ゴールドサッシュをトレーナーにかけることができた小倉さん。次戦の岐阜大会でもゴールドサッシュをめざしてトレーニングを続ける。
取材:あまのともこ 撮影:岡暁
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。
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