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55歳、ビキニフィットネスに挑戦! きっかけはカーリング女子日本代表・藤澤五月選手

5月6日(火・祝)に保土ヶ谷公会堂で開催された『マッスルゲート横浜大会』で、ビキニフィットネスマスターズ35歳以上の部に出場したのは藤村里枝(ふじむら・さとえ/55)さん。コンテスト出場は、4月のマッスルゲート栃木大会に続く2回目。トレーニング歴はわずか1年足らずながら、堂々とステージに立ち、自分らしさを存分に表現した。そんな藤村さんの背景には、実に25年前から続く“筋トレとの縁”があったという。

【写真】55歳とは思えない仕上がったボディを堂々と披露する藤村さん

「当時、近所に大型フィットネスジムがあり、時間つぶしの軽い気持ちでパーソナルトレーニングを始めたことが最初のきっかけでした。 でも結局、妊娠や引っ越しなどのライフイベントが重なり、筋トレから遠ざかってしまったんです」

しかし、月日が経つにつれ、『またあのときのようにトレーニングをしたい』という気持ちが再燃する。

ずっと心の片隅に残っていた、当時自分にトレーニングの楽しさを教えてくれたトレーナーの存在。『またあの人の指導でトレーニングがしたい』と思い続けていた藤村さんは、意を決して調べてみると、なんとそのトレーナーは現在60歳を超えてなお現役で活躍中。すぐに連絡を取り、念願だった再会とともに、トレーニングを再び始めることになった。

「身体が変わることももちろんうれしかったですが、それ以上に“筋トレが楽しい!”と思わせてくれたのが、そのトレーナーでした。もう忘れられていると思ったのですが、しっかりと覚えてくださっていて、最初は昔話に花が咲きました。私にとっての筋トレの原点ですね」

もう一つ、再始動のきっかけになったのは、カーリング女子日本代表・藤澤五月選手の存在だった。競技の枠を越えてフィジークの世界に挑戦する彼女の姿に、強く心を動かされたという。

「若いころから日焼けとビキニが大好きで、いつか本気でもう一度ビキニを着こなしたいと思っていたので、友人から藤澤選手のニュースを聞いたときに、『私もやらなきゃ!』って思ったんです」

その思いを胸に、再始動からわずか1年弱で藤村さんはステージに立った。筋肉の質やポージングの完成度など、まだまだ課題は多いながらも、藤村さんの中には新たな目標が芽生え始めている。

「次は、ビキニフィットネスよりも仕上がりの厳しさが追求される、ボディフィットネスのカテゴリーにも挑戦したいです。そのために、もっと筋量をつけて、しっかりトレーニングしていこうと思っています」

筋トレに出会った25年前の偶然。それが今、ステージの上で一つの形となって輝き始めた。

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

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文:林健太 撮影:中島康介

執筆者:林健太
パーソナルトレーナー、専門学校講師、ライティングなど幅広く活動するマルチフィットネストレーナー。マッスルゲートにも出場経験あり。

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