「人生を変えるために、大会に出場して4年目」と話す九鬼浩美(くき・ひろみ/35)さんは5月11日(日)、倉敷市民会館にて開催された『ベストボディ・ジャパン2025岡山大会』のミス・ベストボディ部門、レディースクラスでグランプリに輝いた。
ベストボディ・ジャパン協会が運営するボディコンテスト『ベストボディ・ジャパン(BBJ)』は、一般的にイメージされる筋肉量の多さを競う大会ではなく、バランスのとれた肉体美と見た目の美しさが評価される大会だ。メリハリのあるアウトラインで会場を沸かした九鬼さんに、ボディコンテストに挑戦しようとした経緯や美ボディをつくる秘訣について伺った。
多忙な仕事とボディメイクを両立するため、スケジュール管理を徹底
九鬼さんがボディコンテストに出場しようと思ったきっかけは、人生の流れを変えようと思ったから。
「4年前、仕事もプライベートもすべてうまくいかず、八方ふさがりになっていました。その時期はメンタル的にも、何もできなくなってしまって。なんとか生きる希望を探そうと、『自分の好きなことに、人生を全振りしてみよう!』と思ったのです。そのとき頭に浮かんだのは、お世話になっていたトレーナーさんから2~3年前に言われていた『ベストボディ・ジャパンに出ろ!』という言葉でした。私の骨格はベストボディ・ジャパンに向いているし、ベリーダンスで舞台慣れもしているからぴったりだと言われたのです。最初は「水着ちっさ!」と少し恥ずかしく思ったのですが、身体を鍛え上げるうちに、羞恥心よりも自信の方が勝つようになりました」
九鬼さんは最近、クロスフィットにハマっているそうだ。
「トレーニングは基本的に、週4~5回です。クロスフィットは、身体の基礎体力や神経・感覚などを養うために導入しています。クロスフィットは自重で動くので、自分の動きのクセが顕著に出ますね。そのため骨盤矯正などを入れて運動しながら、正しい身体の使い方ができるように調整しています。そして自分の身体のラインを整えるため、筋トレも必須。トレーニングは、パーソナルで鍛えてもらっています」
「減量は、毎年苦戦している」と、九鬼さんは苦笑い。
「クロスフィットで運動量を上げていたので、これまでの食事内容では減量ペースが合いませんでした。焦って動き続けていたら、悪循環で苦労しましたね。しかし毎食のPFCを記録しながら食事管理しつつ、体組成計と合わせて身体の変化を観察していた結果、自分の食事や運動量による減量ペースが掴めてきました!減量が上手くいかないときは、一旦休んで食事を見直すことが大切ですね」
海外出張やお客様との会食もある、デニム会社の営業職も兼ねている九鬼さんは「1日を効率よく回すこと」を常に考えている。
「時間もタイトだし、食事管理も難しい面もありますが、幸いなことに時間に縛られる雇用形態ではありません。そのため、空き時間にトレーニングに行ったり、美容室や身体を調整してもらっている間に仕事をしたり。睡眠時間を確保しながら、時間を最大限有効に使えるように調整しながら過ごしています。そのうち自分のデニムブランドも作れたらいいなと思いながら、ボディメイクとの両立を楽しみます!」
「今年は光栄ながら、ベストボディ・ジャパン専属モデルに選出していただきました!私の人生を好転させてくれたベストボディ・ジャパンを、より一層盛り上げていきたいと思っています!」と、九鬼さんは目を輝かせる。九鬼さんの成功体験からは、一歩を踏み出す勇気の大切さと継続の素晴らしさを知ることができるだろう。
取材:山口夏織 撮影:岡 暁
フィットネスからグルメ&レジャー、経済紙まで様々なジャンルで執筆&撮影を行う、歌う筋肉クリエイター。自身もボディコンテストへの参加経験があり、日々鍛えている。どちらかといえば猫派、某チョコはきのこ派。
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