7月6日、京都パルスプラザ・稲盛ホールで『ベストボディ・ジャパン2025京都大会』が開催された。ガールズクラス(18~29歳)では武田詩奈(たけだ・しいな/28)さんが3位入賞した。
武田さんが筋トレを始めたのは2020年10月。中型二輪の免許を取得したが、取り回しとバイクが倒れたときに起こすことが難しく、筋力をつけようと思ったのがきっかけだ。『YAMAHA YZF-R25』、女性にも人気だが重さ166kgもあるゴツいバイクだ。
「はじめは当時通っていたジムのパーソナルで、下半身の強化から始めました。スミスマシンでスクワット、ランジなどしていると、身体が強くなりボディも引き締まってきました。そうこうしているうちにボディメイクに目覚めました」
現在は週6日ジムに通っている。
「筋トレ30分、ストレッチ30分、スタジオでの有酸素運動が長いときで2~3時間です。スタジオレッスンが好きで、モッサのグループファイト、レズミルズのボディコンバット、ラディカルフィットネスのユーバウンド、ミット打ち、ヨガやピラティスなど、いろいろなレッスンに入っています。神職の奉仕は16時に終わるので、17時半にジムに行くと、レッスンの待ち時間もあるので23時までいることもあります」
武田さんにとってスタジオレッスンは何が魅力なのだろう。
「他の会員さんたちが仲良くしてくれます。みんなでワイワイはしゃぎながらエクササイズしたり、インストラクターさんに『もっと飛んで!』と煽りに行ったり(笑)、みんなとの触れ合いがとにかく楽しいんです。もともとポジティブですが、ジムに行き始めて気持ちはとにかく前向きになりました。職場、ジム、プライベートでも常に笑っています」
今年の神戸大会ではベストボディ・ジャパン初挑戦で初優勝。今回は3位という結果だった。
「とにかく姿勢が悪くて、軸も左右にずれているし、巻き肩、反り腰、膝も曲がっているんです。正しい歩き方は、お尻、腹筋など全身を使っているので、日ごろから意識できたらいいなと思いました」
筋トレを始めるきっかけとなったバイクは、ツーリングの帰りに転倒し、大好きな運動ができなくなってしまったのと、転倒の恐怖から自然と離れてしまったそうだが、今度は精神面を養いたいと、2022年11月、空手道場にも入門。週2回の稽古を重ね、2年半が経った現在、茶帯(3級)まで昇級したそうだ。
今、武田さんにはたくさんの応援団がいる。
「ジムで会員さんとすれ違うたびにエールを送っていただいたり、『きれいになったね』、とお褒めの言葉をいただいたり。京都大会が終わった後、ジムの会員さんが打ち上げを開いてくれたのですが、23人も集まってくれました。大会では泣かなかったけれど、打ち上げでは泣いてしまいました。本当にうれしかったです」
ジムのトレーニングは一人で取り組むものというイメージがあるが、武田さんのようにスタジオレッスンで仲間と楽しみながら身体づくりをするのもフィットネスの一つの醍醐味かもしれない。
取材:あまのともこ 撮影:岡 暁
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。
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