10月25日(土)、千葉市民会館で行われた『ベストボディ・ジャパン首都圏大会』で、ウーマンズクラスの準グランプリに輝いた河本眞希(かわもと・まき/43)さん。昨年までフィットネスモデル部門で活躍、2年連続総合グランプリに輝いた実績を持ち、現役の公認講師でもある河本さんが今回、べストボディ・ジャパン部門のステージに初出場した。
「もともとは今年一年、大会への出場をお休みすると決めていたんです。大会の準備と出場に追われず講師の仕事に集中したいと考えてのことだったのですが、その思いを持って取り組むなかで、フィットネスモデル部門だけでなくベストボディ・ジャパン部門についても自分のリアルな経験を踏まえて指導できたらと考えたらもう、チャレンジ欲が溢れ出てきてしまって」
思い返せばボディメイクを始めたときに目指したのは、当時ベストボディ・ジャパンで日本一を極めた選手の身体だったと言う。
「いつの間にかハードな筋トレで筋肉量を追うことが当たり前になっていましたが、原点を思い出したんですよね。フィットネスとベストボディ、どちらの身体も好きですが、今や『フィットネスの眞希さん』と見られる自分の今後の可能性をこの機会に広げられたら!とも思ったんです」
挑戦へのワクワクが湧き上がると同時に、もちろん怖さや葛藤もあった。
「フィットネス選手ではない私の姿を見てガッカリする人がいるかもしれない、それにベストボディ・ジャパン部門の基準ではまったく通用しないかもしれない、そんなことも考えました。でもだからこそ、結果がどうあれ悔いのない準備をして挑もう、と決めました」
1年間満喫するつもりでいた“大会のない生活”を半年で切り上げ、初めてのベストボディ・ジャパン部門出場に向けた準備を始めた。
「フィットネス時代の除脂肪しか求めない過酷な減量から、ベストボディに求められる女性らしさを残すための減量へ。コーヒーひとつにしても、ブラックなのか低脂肪乳のラテなのか。筋トレも筋肥大重視から密度パンプ感重視へとシフトすることで、今までの筋肉を無駄にせずに仕上げていく。これも今回の挑戦でした。脂肪が多いだけの身体と、筋肉をまといその上にうっすら脂肪がある身体、これは比べたら必ず違うものになります。私が思うベストボディ・ジャパン部門の身体になるため、鏡を見ながら調整を試みる毎日でした。日本大会(11/23開催予定)では、私なりのベストボディを作り、しっかり披露できたらと思ってます」
日々ボディメイクに励む一方で、ヘアメイクやステージングの改革にも取り組んだ。
「昨年まで週3ペースで通っていたタンニングサロン通いをやめて肌を白く。また少しですが髪を伸ばして、ヘアアレンジやメイクでも女性らしさを演出できればと。それからウォーキング、ポージングを始めとしたステージングも当然これまでとはまったく違うものを目指しました」
この首都圏大会ははまだ、ベストボディ・ジャパン選手としての初ステージだ。
「去年までの私を知る人が驚いてくれたらいいなと思っていました。結果、みんなに『全然違う!』という評価をもらえて今、すごくほっとしています。次のステージはもう日本大会、もっと攻めて行こうと思っています。残された日数は多くありませんが、身体もまだまだ変えられます。去年の私とも、今日の私とも違う“新しい私”で、ベストボディ・ジャパン部門の日本一に挑みたいと思っています!」
取材:大塚真奈美 撮影:舟橋賢
執筆者:大塚真奈美
編集者・ライター。ヘルス&フィットネス、美容、グルメなどの分野で企画・編集・取材・執筆。群馬県出身、東京都在住。
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