2025年11月23日、東京・両国国技館で『ベストボディ・ジャパン日本大会2025』が開催された。健康的な美しさを競うベストボディ部門ウーマンズクラス(40〜49歳)で、高橋友希(たかはし・ゆき/43)さんが入賞した。昨年の日本大会で予選落ちした悔しさを乗り越えた1年と、心の支えについて話を聞いた。

恩師と並びたい一心で走り抜けた開幕戦からの挑戦
高橋さんがトレーニングを始めたきっかけは、自身が司会を務めたコンテストで見た光景だった。「鍛えている人にしか見えない景色がある」と感じたという。身体を鍛え、まっすぐ背筋を伸ばして、堂々とパフォーマンスを披露する選手たちの姿を見て、「かっこいい」と憧れ、ジムへ通うようになった。
昨年出場した4度目の日本大会では、初めて予選落ちを経験した。結果に頭が真っ白になったものの、同じステージで尊敬する恩師とオーバーオール審査に立ちたいと願い、再び挑戦する。2025年は開幕戦から出場し、近畿大会3位、長野大会2位、東京大会5位、前橋大会グランプリとシーズンを走り抜けた。
日本大会当日、高橋さんは見事に4位入賞を果たす。「諦めなくて良かった」とホッとする一方で、オーバーオール審査に進めるトップ3にあと一歩届かなかった悔しさも口にした。
焼肉でご飯3杯を食べるための食事管理と心の支え「しろたん」
フリーアナウンサーとして働く高橋さんは、多忙なスケジュールと戦ってきた。特に10月は睡眠時間が確保できないほど忙しく、11月上旬には声が出なくなるトラブルにも見舞われたという。練習不足の時期もあったものの、5年間の積み重ねで、トレーニングの感覚は身体に染み付いてきた。
食事に関しては「とにかく食べる」ことが高橋さんのスタイル。焼肉店では白米を3杯食べるほど食欲旺盛だが、普段は超低カロリーな食材を選んで量を確保している。生もずくに黒酢をかけて食べたり、キノコや海藻、魚中心のメニューにしたりと工夫を凝らす。白米もしっかり食べるが、脂質を抑えることで体型を維持している。
学生の頃から愛し続けているアザラシのキャラクター「しろたん」は、高橋さんの心の支えである。
「しろたんがいなかったら潰れていました。『しろたんの人』と言われることが多いので、これからは『しろたんの日本一の人』と言われたいです」
来年の目標は明確だ。ファイナルまで残り、日本一の景色を見るために、高橋さんは再びトレーニングに励む。
執筆者:高木みなこ
フリーランスライター。管理栄養士の経験を活かし、医療・美容・ヘルスケア分野を中心に、インタビュー記事・セールスライティングを執筆している。滋賀県出身、東京都在住。
取材・文:高木みなこ 撮影:高坂裕希










