JBBF関西ブロックの2025年開幕戦『兵庫県ボディビル・フィットネス大会』は、6月1日神戸産業振興センター・ハーバーホールで行われた。『第3回兵庫県フィットモデル選手権大会』では松野千晶(まつの・ちあき/52)さんが優勝した。
今から2年ほど前、「50歳になるのを機に何か新しいことを始めたい、きれいな身体を作りたい」と思った松野さんは、地元のジムに入会した。
「筋トレを始めたとき、ジムで全身写真を撮ってもらいました。下がったお尻、寸胴なウエストが写った写真を見て愕然としました」
トレーニングに励む松野さんの横では、ボディコンテストに出場する選手がトレーニングしていた。松野さんにとっては「地元のジム」だったが、そこはJBBFの選手が多く通うMAXGYMだった。
「当時、私はJBBFという団体の存在を知りませんでした。その団体主催の大会に出場するためにトレーニングに励んでおられる選手のみなさんを間近に見て『私もあんな身体になりたいな』と思い、ジムの代表の木下(喜樹)先生に大会について質問したことで、私も大会に出場することになりました」
筋トレを始めたときの写真に衝撃を受けてから7カ月後。
「初めての大会出場前に撮ってもらった全身写真は、スッキリと見違えるような姿に変わっていて自分でも驚きました。『50歳からでも変われるんだ!』と確信しました」
松野さんは大会出場3年目となった今大会で、初めて優勝することができた。
「フルタイムの仕事を終えて、家事全て終わらせてから夜にジムに行くのが日課です。週4〜5日、肩、背中、脚とお尻を順番にグルグル回しています。もう『無』となってやっています。パーソナルは週1回お願いして、先生とたくさん話しますので、身体だけでなく、メンタル面でも支えてもらっていると感じています」
「食事は基本的に決めたカロリー内、PFC内に収めています。減量期はローファットで、ほぼ毎日同じものを食べています。同じ食事が続いても苦にならないタイプのようで、はまると数カ月同じでも平気です。家族には普通の献立を作っています。たまに外食もしますが、そのときはあまりカロリーなど気にせず楽しみ、その前後で調整しています」
「自分の理想とする身体に効率的に近づけられることと、私は夜トレがメインなので、気持ちがスッキリして、その日を気分良くリセットできるので、筋トレを始めて本当によかったと思っています。気分よく毎日を過ごせるように、これからも自分の理想の身体を目指していきたいです」
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
取材:あまのともこ 撮影:岡 暁
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。
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