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筋トレ嫌いで部活では「やったふり」、今では筋トレもボディビルも楽しい36歳がコンテスト入賞 筋トレは1日30分

JBBF関西ブロックの開幕戦は2025年6月1日、神戸市産業振興センター・ハーバーホールで行われた。『第38回兵庫県クラス別ボディビル選手権大会』ボディビル65kg以下級では田中文洋(たなか・ふみひろ/36)さんが4位入賞の成績を収めた。

【写真】田中文洋さんのモリモリとした背中

筋トレ嫌いからボディビル選手になるまで

中学、高校とバレーボール部で活躍していた田中さん。中学のときには兵庫県ベスト4に入ったことがあるそうだ。高校の部活動では、メニューにウエイトトレーニングがあった。

「当時は筋トレが大嫌いで、やったふりして避けていたくらいでした」

高校卒業後、スポーツクラブのフロントスタッフ募集を見て、「ラクそうだな」と応募、アルバイトをするようになる。アルバイトをしていると、一生懸命トレーニングをしている会員の方々の姿が目に入った。

「みなさん一生懸命トレーニングされていて、僕もやろうかな、と。とりあえず体脂肪率を一桁にして、腹筋を割ってみたいと思いました。高校のときの筋トレ経験を思い出して、ビッグ3とチンアップの4種目に取り組むと、3カ月で体脂肪率が一桁になって、『筋トレってこんなに楽しいんだ』と気づき、トレーニングについて学び始めました」

スポーツクラブのフロントスタッフからトレーナーになり、フリーランスで働いていた2018年、知人に「日本ボディビル選手権のチケットが取れたから行こう」と誘われた。

「初めてボディビルを見て、かっこいい!やりたい!と思いました。鈴木雅さんの現役最後の年で特に感動しました」

田中さんは翌年からボディビルの大会に出始めた。

現在のトレーニング

独立し、西脇市にパーソナルジムを開業して3年半になる。週1回の休みの日以外は、10時から22時までほとんど予約が入っていて、新規募集はストップしているそうだ。

「仕事優先で自分のトレーニングは後回しです。週6~7回、脚、ハムとお尻、背中と肩、胸の4分割。1種目の所要時間は10分前後で3種目、トータル30分と、仕事の合間に1種目やっています。たとえばスクワットは10分で6セットしています。仕事場のパーソナルジムを使うので、マシンを使うトレーニングはほとんどしません」

「兵庫県のクラス別でしっかり優勝して、ミスター兵庫を獲りたいです」、田中さんは言う。

「ボディビルは過酷ですが表現の自由があって、ポーズも細分化されていて隙のない身体を作っていくところが圧倒的に楽しいです。普段の食事は、涙が出るほど美味しく感じ、幸福度が上がりました。ボディビル大会に出場することで、年齢に関わらず挑戦する楽しさ、全力で日々を楽しむ喜びを感じています」

田中文洋さん

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

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取材:あまのともこ 撮影:岡 暁

執筆者:あまのともこ
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。

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