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37歳・ぽっこりした下腹部をぺったんこに!「一日約2万回の呼吸を極めればウエストが締まる」!?

「ぽっこりした下腹部をどうにかしたい。どうやったらウエストが締まるのだろう」

昨秋『JBBFオールジャパンフィットネスチャンピオンシップス2024』が終わり、同年12月開催の『IFBB世界フィットネス選手権』出場が決まってから、ビキニフィットネス選手の善本富久美(よしもと・ふくみ/37)さんはずっと考えていた。

【写真】善本富久美選手のぺったんこになったウエスト

「下腹部を薄くするために何が必要かを考えたときに、膣を引き上げるイメージでトレーニングすればいいのでは、と思いつきました。膣を支える骨盤底筋と横隔膜は連動しているので、横隔膜を動かす、つまり呼吸を深くすることでウエストを細くできるのではないか、と考えたのです」

善本さんが取り組んだのは「息を吐くこと」。

「人が亡くなるとき、息を吸ってから亡くなることが多いのは、息を吐くことのほうが難しいからかもしれません。吸えないから吐けないのではなく、吐けないから吸えないのです。息を吐く練習をするために、子どもとお風呂に入っているとき、浴槽で鼻までお湯に浸かって『ぶくぶくぶくー、どこまで吐けるかなー』と遊びました。息を吐くことで横隔膜が最大にストレッチされて、1.5cmくらい動きます。吐き続けると横隔膜は縦に長く細く引きあがるので、身体も大きく見せることができます。息を吐き続けることは難しいので、鼻までお湯に浸かることで息を吸えないようにして、練習しました」

「選手だけでなく、身体に不調がある人にもやってみてほしい」、と善本さんは言う。

「息をしっかり吐き切ることができると、吸ったときにたくさん吸うこともできて、横隔膜が広がります。横隔膜を大きくストレッチできると、自律神経が整い、副交感神経にスイッチが入るから必然的にコンディションが上がるんです。よく寝られるようになって減量も進みますし、疲れが取れやすくなって、日常生活にも役立ちます」

実際に善本さんにも変化があった。

「オールジャパンと世界選手権を比べると、見た目が大きく変わりました。ウエストのサイズは変わっていないのに、下腹部の薄さが違います。私はトレーナーの仕事をしていて、先日お客様に呼吸を20分オンラインで指導したところ、肋骨が2cm締まりました。人は一日約2万回呼吸をしていて、肺も横隔膜も、微々たる動きだけれど骨盤底筋も一緒に約2万回動いています。起きているときも寝ているときも常に呼吸しているので、疎かにせず取り組んでほしいです」

善本富久美選手

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

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取材:あまのともこ 撮影:中島康介、中原義史

執筆者:あまのともこ
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。

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