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「魚を食べたら元気にトレーニングできました」女子フィジーク×ボディフィットネス二刀流の矢野かずみがバキバキ筋肉美で日本10位に

10月12日(日)、東京・江戸川区総合文化センターで開催された『JBBF日本女子フィジーク選手権』(以下、日本選手権)で10位入賞の成績を収めた矢野かずみ(やの・かずみ/54)選手。ボディフィットネス選手としてもオールジャパン優勝経験もあり、この日の午前に開催された『JBBFグランドチャンピオンシップス』にも出場。高いレベルで二刀流をこなす矢野選手に、今季特に注力してきた取り組みについて聞いた。

【写真】矢野かずみ選手のしなやか×バキバキの筋肉美

矢野かずみ選手

「昨年まで日本選手権は3年連続9位でしたが、今年は順位を一つ落とし10位になりました。今季は自己最高レベルまで絞れたと思いますが、少しサイズが小さくなってしまったことが反省ポイントです」

日本選手権の上位陣はハイレベルな絞りを維持しながら筋肉の張り・丸み・密度感を残しており、矢野選手は自身の課題を“絞りと丸みの両立”と分析した。

そんな矢野選手は今シーズン、左肩の怪我に見舞われ、これまでのように高重量を扱うトレーニングがままならなくなったという。そこで高重量志向から“狙って効かせる”フォーム最優先に舵を切った。例えばスミススマシンで行うスクワットは100㎏から60kg前後へ重量を落としたが、大腿四頭筋の張りや張り出しのアウトラインはむしろ良くなったと話す。

「最初は身体が小さくなってしまうのではと不安もありましたが、使用重量を下げても、筋肉に正しく負荷を乗せることができれば筋肉の形は良くなるんだと実感できました」

栄養面では脂質の重要性を学んだという。

「昨年のオフシーズンからサバやイワシを少しずつ食べるようにしていたのですが、そのおかげか、これまでより元気にトレーニングができていたように感じます」

サバやイワシといった魚には筋肉の材料となるタンパク質が豊富に含まれており、筋肉の合成を助けるEPAやDHA、ビタミン群も含まれるものが多い。男子カテゴリーのトップ選手である五味原領選手や下田亮良選手も直近のインタビューで、筋肉作りにおける魚の重要性を語った。

【記事】魚は筋肉増加にも体脂肪減少にも効果的!? 知られざる魚のボディメイクへの効果はこちらから

矢野選手は来シーズン、ボディフィットネスではオールジャパンとジャパンオープン優勝を狙い、女子フィジークはまずジャパンオープン優勝、日本選手権トップ6への復帰を掲げる。

「長所は女性らしい雰囲気や柔らかさ、アウトラインだと思うので、ポージングでうまくその点を魅せつつ目標達成したいと思います」

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

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取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:中原義史

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