昨年の『JBBFオールジャパンフィットモデルチャンピオンシップス』で、身長別5位、年齢別6位入賞の活躍をしたフィットモデル選手の小川ひとみ(おがわ・ひとみ/41)さん。万年ダイエッターだった小川さんは、ダイエット目的で大会出場を目指し、人生を180度変えることに成功した。
35歳までぽっちゃり体型の万年ダイエッター
小川さんは子どものころからお菓子やケーキなど甘いものが大好き。3食お菓子でもいいくらいの偏食だったそうだ。
「妊娠中は17kg増え、出産後も増えたままで、子育てと仕事に追われて自分のことは後回しになっていました。痩せたいと思いつつも、好きなものを好きなだけ食べていたので、メンタルも不安定でした。今思うと生理も重かったし、肌荒れも酷かったし、食事って本当に大切だなと思います」
11年間、道路交通の安全を伝える教習指導員として生徒を指導する教官だった小川さんは、30代に入ってから制服のズボンがキツくなってきたことがきっかけでジムに入会した。
「最初は近所のジムにほぼ毎日通いました。でも有酸素運動ばかりしていて、運動していることをいいことにたくさん食べてしまい、体重は減るどころか増えてしまいました」
大会を目指してダイエット
「その後、ダイエット目的で入会したジムが大会を目指すようなジムで、大会のエントリーから逃げられない状況に置かれたことで、ダイエットに成功しました」
大会に出場し始めたころの減量はストイックなものだった。
「大会出場3年目までは減量中の友達からの誘いは断り、絶対お酒も飲まないし、カロリー計算を徹底し、朝起きて有酸素運動、筋トレをほぼ毎日していました。トレーニング後も有酸素運動、1日の摂取カロリーは900kcalを下回ることもありました。毎日仕事はフラフラ、やる気も起きない、自然と涙が出てくるメンタルボロボロ状態。3年目に、目標としていたJBBF静岡県選手権でビキニフィットネスオーバーオール優勝することはできましたが、大会後は過食が止まらず、トレーニングは3カ月間やる気が起きない時期が続き、心身ともに疲弊してしまいました」
4年目からは一生続けられるダイエットを目指す
「苦しい減量から脱却し、食べても飲んでも脂肪を燃やせる身体作りをしようと決意しました。お酒も解禁し、大会前日も飲んで出場した大会もありました。ケトジェニック減量法を試してみたり、ローファット、白米からオートミールに変えたり、失敗するかもしれませんが、全て楽しみながら挑戦しました。結果、4年目で初めて出場した『マッスルゲート京都大会』のドリームモデル(ドレスカテゴリー)で優勝することができました」
ダイエットに成功する大切な5つのポイント
小川さんによると、ストレスを溜めない、睡眠時間の確保、腸内環境を良くする、疲労回復、身体のメンテナンスの5つがポイントだそうだ。
「辛い、苦しい、体重が落ちないというストレスでますます体重が落ちなくなります。時にはお酒を飲んで発散し、トレーニングを頑張った日には好きなものを食べて過ごすと、食べているのにスムーズに減量することができ、なおかつ、トレーニングの質も向上、筋量も落とさず、大会に挑むことができた気がします」
「ストレスを溜めないこと以外に心がけたのは心身ともに健康であり、体調を崩さないこと。これも意外と継続が難しいです。生活リズムを整える、睡眠は7時間以上確保する。疲労を溜めないように疲れたら休む、ケアする。私はジュラシック筋膜リリースと出合い、しっかりリンパや血流を良くし、筋肉を正しく動くようにしておくことで痩せやすい体質になっていった実感がありました」
4年前、「なりたい」を叶えるサロンを立ち上げる
小川さんは、「きれいになろう、変わろうと挑戦した女性たちに、少しでもフィットネスや大会を健康に楽しんでもらいたい」と、自分のサロンを立ち上げた。また、22歳と17歳になる2人の男の子のママでありながら、2024年フィットネスで鍛えた身体が認められて格闘技団体DEEPのラウンドガールオーディションに合格。現在は一回り以上年下のメンバーと一緒に活動している。
「フィットネスは不可能を可能にする力があります」小川さんは言う。
「変わりたい、なりたい姿がある方はたくさんいらっしゃると思います。一歩勇気を出して踏み出したら見たこともない素晴らしい景色、人生が待っているかもしれません。私の力は微力ですが、『なりたい』を叶えるマインドを発信して、少しでも変わりたいと思っている方たちに届き、背中を押せる存在になれたらいいなと思っています」
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
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取材:あまのともこ 撮影:中島康介
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。











