岩手県盛岡市で開催された『JBBFオールジャパンマスターズフィットネスチャンピオンシップス2025』、ビキニフィットネス50歳以上160cm以下級で2位に輝いた柿本あけみ(かきもと・あけみ/53)さんは、本格的なトレーニングを始めて3年になる。柿本さんのトレーニングには継続するための工夫がいくつもあるようだ。
行けるときにジムに行く
看護師として働く柿本さんは夕方4時から翌朝9時までの夜勤が月3回ほどある。
「毎日決まった時間にトレーニングして、決まった曜日をオフにしたいけれど、そうもいきません。行けるときにジムに行くスタイルで、週4~5回、1時間~1時間半トレーニングしています」
柿本さんは45歳のときご主人を亡くし、ふさぎこんでいる姿を見かねた娘さんに誘われてジムに行き始めた。3年前、ジムで出会った同年代の女性から「マッスルゲートに一緒に出ない?」と誘われたことで本格的なトレーニングを始めた。
「初めはゴールドジムの初心者講習(※)をフル活用しました。初心者を卒業してからは、悩んでいる部位や強化したい部位をトレーナーさんにお願いして見てもらったり、娘の同級生でトレーナーをしている男の子に合トレをお願いして、教えてもらいながらお互いに追い込んだりしました」
※ゴールドジムの「トレーニング・サポート・システム」。無料で100回まで段階を踏んでトレーニングサポートを受けられる制度。
重すぎない重量がトレーニング継続のコツ
柿本さんが心がけているのは、重すぎない重量で取り組むこと。
「正しいフォームで12、13回できる重さでやるようにしています。たとえばラットプルダウンの場合、40kgでは10回できないので、もう一つ軽い重さ、調子の悪いときはさらにもう一つ軽い重さで取り組みます。まず3セット、さらに軽くしてもう1セット。最後は15回とか20回とか、軽くした分、回数を多くします。重すぎないので嫌にならず、自分に合格点を出して継続することができます」
もう一つ、工夫していることがある。
「実はバーベルスクワットをしていません。担ぐのが苦手で、何人かのトレーナーさんにパーソナルで見ていただいたけれど、フォームも難しくて、一人では怖くて担げないのです。担ぐことでトレーニングが嫌いになっては本末転倒なので、ケトルベルでスクワットしたり、ダンベルでブルガリアンスクワットしたり、レッグエクステンションを使ったり、違う種目で鍛えています」
ジムに行くことを勧めた娘さんをはじめ、息子さんや、Instagramでつながった娘さんの同級生も、柿本さんのことを応援してくれているそうだ。
「『もう53歳』と思わずに、今日が一番若い日ですからやりたいことがあれば何でもチャレンジしていきたいです。今は60歳のビキニ選手が何人もいらっしゃって、自分もまだまだという気持ちになれます。健康にトレーニングを続けて、見た目も中身もあこがれてもらえる、目指してもらえるような人になりたいと思います」
「何をするにも遅いということはない」、中高年から筋トレを始める人にとっても、柿本さんの取り組みは大きな後押しになるだろう。
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
取材:あまのともこ 撮影:中原義史
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。
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