マッスルゲート選手 コンテスト

「ずんぐり」「がっちり」と傷ついた過去からの逆転劇 54歳・看護師、人生初ビキニで優勝!

6月1日(日)にカルッツかわさきで開催された『マッスルゲート神奈川』。そのウーマンズウェルネスカテゴリーで見事優勝を果たしたのは、古賀あゆみ(こが・あゆみ/54)さん。

【写真】古賀あゆみさんの鍛え上げられた下半身

「筋トレを始める前は、がっちりしているや、ずんぐりしていると言われることも多かったです。それが個人的には可愛くない人の代表のような言われ方に感じて、すごくコンプレックスを感じていました」

かつて周囲から投げかけられた心無い言葉が、古賀さんの闘志に火をつけることに。看護師というハードな仕事のかたわら、週に4日、1回につき2時間前後のトレーニング。ポージングやストレッチにも時間をかける日は、3〜3.5時間もの時間をかけることも。

「最初は体力をつけて、少しでもスタイルが良くなれば心の奥に抱えているコンプレックスもいつか消えてくれるかなという程度でした。でもいつからか筋トレが心の支えになってくれて、なにか嫌なことがあっても終わればジムでトレーニングできることがうれしくなりました」

古賀さんが目指すのは、元気に動けるメリハリボディ。身長は154cmと小柄ながらも、力強さと女性らしさを兼ね備えるため、特に下半身の強化には力を入れている。トレーニング中はあえて身体のラインがよく見えるウェアで取り組み、その成果を日々確認するようにしている。

ジムでは仲間やトレーナーとの交流を大切にし、まるで部活のように楽しくトレーニングすることがモットー。過去のコンプレックスを拭い去るどころか、それを堂々と自分らしさに変えて体現してみせた古賀さん。その姿勢は同世代の女性にとどまらず、多くの人の励みとなる。

「今回、初めてのビキニでポージングなどに戸惑いがあったので、実力が結果にまだまだ追いついていないと痛感しました。いただいた素晴らしい結果に恥じない身体と表現力を磨いていきたいと思います」

その謙虚な言葉の裏にあるのは、日々積み重ねてきた努力と、年齢を言い訳にしない強い向上心。初めて挑んだビキニ姿、そしてステージ上での堂々たるポージングは、かつてのコンプレックスを自らの足で踏み越えるような、まさに人生の転機ともいえる大きな一歩となった。

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

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文:林健太 写真提供:中島康介

執筆者:林健太
パーソナルトレーナー、専門学校講師、ライティングなど幅広く活動するマルチフィットネストレーナー。マッスルゲートにも出場経験あり。

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