6月7日(土)、新居浜市市民文化センターにて『マッスルゲート四国大会』が開催され、澤田匠斗(さわだ・たくと/20)さんがメンズフィジーク新人の部172cm以下級で優勝した。松山大学のバーベルクラブに出合い、逆三角形の身体を手に入れた澤田さんに大会出場への経緯や身体作りについてお話を伺った。
バーベルクラブの『憧れの先輩』に追い付け・追い越せ!
澤田さんのボディメイクのきっかけは、憧れの先輩からのお誘い。
「もともと運動が好きで、体操・テニス・バレーを経験しています。高校時代、筋力作りのために愛媛県武道館のトレーニングルームに通ったことで、筋トレの楽しさを知りました。大学生になりトレーニングジムのバイトを始めたところ、縁あって筋トレ活動を盛んにおこなう『バーベルクラブ』に先輩が誘ってくださり、本格的にボディメイクを始めることになったのです」
澤田さんがボディコンテストへの出場を決めたのも、憧れの先輩の存在だ。
「僕の中で、2回生になったら『マッスルゲート四国大会』に初参加して、初優勝を獲得したいという想いがありました。なぜなら憧れの先輩が2回生のときに、先に経験していたからです。先輩に少しでも近づきたくて、メダルが欲しいと思っていました。僕も先輩と同じ経験・成績を残せたことに、とても大きなよろこびを感じています!」
大学生の澤田さんは、「学業のスキマ時間に、ダッシュで筋トレして戻る」日々を送る。
「トレーニングは週に5~6回、2~3時間くらい行っています。部位分けは5分割で、腕・肩・胸・背中・脚。高校時代の筋トレは、あくまで部活のための筋トレで筋肥大をあまり考えていませんでした。現在はボディメイクに特化しています。よく褒められる部位は背中と肩で、得意な種目はラットプルダウンです。こだわりは、高重量を扱う日と中重量・低重量で効かせる日を分けてトレーニングすることです」
元々ぽっちゃり男子だったという澤田さんは「減量はとても辛かった」と苦笑いだ。
「今回の減量は約5カ月で、20kgほど絞りました。減量初期・中期はカロリー重視、減量後期は炭水化物量重視で減量を進めています。僕はとても太りやすい体質で、小学生・中学生のころはぽっちゃり男子という感じでした。20kgの減量は、とても辛かったです」
澤田さんは「次の目標はボディビル」と目を輝かせる。
「フィジークで優勝できたら、次はボディビルと思っていたので、来年からはボディビルに転向します。以前ボディコンテストで観た、ボディビルダーのフリーポーズのカッコよさに強い憧れを抱いていました。自由に使える時間のある大学生のうちに、毎年ボディコンテストに出場しようと思っています。ボディメイクは人生を豊かにしてくれるものだと考えているので、就職してからも続けるつもりですが(笑)」
憧れの先輩や同じ志を持つ仲間たちに囲まれ、大学生活をエンジョイしている澤田さん。澤田さんはトレーニングメニューやポージングに関して、自分の軸は持ちつつも先輩や仲間たちにアドバイスをもらいつつ、より自分に合わせた内容に変えているそうだ。
自分の意見を大事にしながら、先人たちの意見を素直に聞き入れる澤田さんのひたむきで前向きな姿勢が、より良い結果を生んだのだろう。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材:山口夏織 撮影:北岡一浩
フィットネスからグルメ&レジャー、経済紙まで様々なジャンルで執筆&撮影を行う、歌う筋肉クリエイター。自身もボディコンテストへの参加経験があり、日々鍛えている。どちらかといえば猫派、某チョコはきのこ派。