7月30日(水)、東京ビックサイトで行われた『マッスルゲート東京スポルテック大会』。ウーマンズフィジーク一般の部で2位の成績を収めたのが、宮田樹里(みやた・じゅり/49)さん。理想の身体を目指してのボディメイクに取り組むが思うような結果が出ないなか、背水の陣を敷く覚悟で大会への出場を決意。以来、自身に課した目標をクリアし続けている。
「じつはこれまでの人生で二度、大きく体重を増やしてしまったことがあって。一度目は30代を過ぎたころのこと、そして二度目はコロナ禍の最中のことでした。社会人になってから特に運動することもなく、気ままに好きなものを飲んで食べていた結果でした」
一度目はジムに通い有酸素運動を中心に身体を動かすことで約10kgの減量に成功、体重もゆるんだ体型も元に戻すことができた。ところが二度目は体重2、3kg減、脂肪が減り筋肉が増えたことで体型も改善されたが「正直もっと痩せたい、という気持ちが日々高まっていきました」と振り返る。
「ジムでのスタジオレッスン、筋トレや有酸素運動などと併せてパーソナルトレーナーのサポートも受け始めたことで、すぐに思うような結果を出すには相当の覚悟と努力が必要だと理解することができて、本格的なトレーニングをやってみたい!やってみよう!と」
これぞまさに一念発起。ほぼ毎日飲んでいたお酒をやめ、食事の内容を改善、トレーニングの頻度も徐々に上げ大会前には週5、6回のペースで行った。
「それまでランチは外食オンリー。これが毎日の楽しみでした。あれこれ食べたくて、セットがあったら絶対につける(笑)。好きな食べ物はカレー、揚げ物、ピザなどで、とにかく脂質が多いものが好きだと食事の管理をして初めて気付き、『だから太っちゃったんだな』と」
現在は、炭水化物は玄米かオートミール。野菜は手間をかけずにレンチン調理でこまめに摂取。鶏胸肉、豚のヒレ、鹿肉、カツオなどの魚全般やタコ、イカ、それに大豆など、タンパク質はなるべく日々違う食材から取るよう心がけている。
「間食によく食べるのはヘルシーで腹持ちの良い、無糖のギリシャヨーグルト。冷凍ブルーベリーを載せてスイーツ風に楽しむことも。もっと甘いものが欲しいときには熟したバナナやプロテインを。それぞれでもおいしいですが、バナナとチョコ味のプロテインをよく混ぜそのまま焼くだけのチョコバナナ風パンケーキがお気に入り。シンプル素材のみでふわっと食感には仕上がりませんが(笑)、スイーツ感で幸せ気分になります」
そんな生活改善の結果、昨年の初減量で約10kg減、そして今年の減量でさらに約2kg減を達成。
「トレーニングを強化して筋肉量は増えているので見た目の変化はそれ以上!目指す身体にどんどん近付いていく実感がボディメイクの一番のモチベーションです!」
昨年ウーマンズレギンスで大会初出場、今年カテゴリー転向してウーマンズフィジークでの出場に挑戦した。
「ウーマンズフィジークのトップ選手の方々の身体がまさに私の理想!まだ足りない部分の筋肉を、もっと大きく美しく育て上げていくのがいまの目標です。どこまで変われるのかを楽しみに、これからもボディメイクへの取り組みを続けていきたいと思っています」
取材:大塚真奈美 撮影:中島康介
執筆者:大塚真奈美
編集者・ライター。ヘルス&フィットネス、美容、グルメなどの分野で企画・編集・取材・執筆。群馬県出身、東京都在住。