マッスルゲート選手 コンテスト

かつてはケガと体重増加で「このままじゃ夏を越せない」と苦しんだ55歳、疲れ知らずのパワフルボディで飛躍!【筋トレ】

東京ビックサイトで行われた『マッスルゲート東京スポルテック大会(7月30日開催)』。ウーマンズフィジーク一般の部でみごと栄冠を勝ち取ったのが、林環(はやし・たまき/55)さんだ。

事故によるケガからの不調と体重増加をきっかけに「このままじゃ夏を越せないんじゃないか」と思うほどの疲労感から、体力回復と体重減を目的としたトレーニングを始めて5年、健康と元気とを取り戻し、いまや女子フィジーク選手としての活躍を続けている。

【写真】55歳、いまだ日々進化中!林環さんのパワフルボディ

林環さん

「身体の不調や体重増加を『年齢的にもう仕方のないことなのかな』と思う部分もありました。そんなときに大澤直子さん(元JBBF女子フィジークトップ選手)の存在を知り、イベントで直接お会いしてみてその体型と声のハリ、目力の強さに驚き、圧倒されました。私と同い年にはとても見えなくて『私もこうなりたい!』と思ったのが、ボディメイクにハマったきっかけでした」

以来、大澤さんのセミナーやイベントへの参加と筋トレとを続け、ウーマンズレギンスのカテゴリーで大会初出場。昨年よりウーマンズフィジークに転向した。

「2022年に大会初出場を考えたときは正直、若い人向けなのかなと迷いましたが、憧れの大澤さんから『大丈夫!』と背中を押していただいて、出場を決めました。結果、初出場では最下位でしたが、その年のうちにメダルに手が届くようになりました。翌年も同じカテゴリーで出場した後、2024年からはレギンスを脱ぎ、ビキニで戦う決意をしました(笑)」

その理由の一つは150.5cmという身長に由来するもの。

「身体に合うレギンスがなかなか見つからなくて苦労しました。どれを履いてもハイウエストに見えてしまって。それより水着のほうがバランス良く見えたんです」

そしてもう一つの理由は「大澤さんが現役選手のうちに隣に並びたい」というものだったが、初ステージ前に大澤さんが引退、実現は叶わなかった。

「大澤さんと並びたくてカテゴリー転向を急いだこともあり、まだまだ筋量が足りない状態でデビューしました。そのため来シーズンに向けてもっとバルクアップしていきたいと思っています」

「筋肥大」と考えると高重量でハードに追い込むことも必要だが、林さんはそのための身体づくりにも取り組んでいる。

「高重量を扱うトレーニングほど、その前のコンディショニングが重要だと考えています。たとえば私の場合は、バーベルスクワットをする前に、まずは足裏から頚椎までを活性化させつなげるべくしっかりほぐして整えます。次にケトルベルやチューブを使って少しずつ力を加えていく。その後に行うのがブルガリアンスクワット。全身の関節や筋肉を整え温め、違和感なく動けると確信するまで行います。またケトルベルやチューブに戻ったりもしてから、パワーラックにあるバーベルに向かうというくらい、ゆっくりじっくりと進めています」

全身を5分割して、脚・尻、背中、胸の日は2時間から2時間半ほど、肩、腕の日は1時間ほどかけて、1週間で一巡、週5回のトレーニングを続けている。じっくりと狙った筋肉にだけしっかり効かせることで、ケガや故障なく、着実に筋肉を育てている。

「目指すはバランスのいい、均整の取れた身体。太いところは太く、細いところは細くしながら全体のサイズ感をアップしていきたい。そのためにもしっかり食べて、たくさん動いて、ぐっすり眠って、すっきり目覚める。疲労感のない元気な毎日を実現するこの好循環を、これからも変わらず続けていけたらと思っています!」

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

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取材:大塚真奈美 撮影:中島康介

執筆者:大塚真奈美
編集者・ライター。ヘルス&フィットネス、美容、グルメなどの分野で企画・編集・取材・執筆。群馬県出身、東京都在住。

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