9月23日、マッスルゲート奈良かしはら大会が奈良県橿原文化会館で開催された。ボディフィットネスで優勝したのは、田口美紀(たぐち・みき/60)さん。田口さんは59歳だった昨年からボディコンテストに出場している。
50代で筋トレ再開
30代半ばの数年間、スポーツクラブで軽い筋トレをしていた田口さんは、6年前自宅近くに24時間ジムができたことで筋トレを再開した。
「現在の筋トレは週5回1時間半、5分割で、特にハム、大殿筋、肩に力を入れています。パーソナルは月2〜3回で、フォームの確認やトレーニング内容に関する相談に乗っていただいています。コンテストには、元々興味はあったし、あこがれもあったのですが、パーソナルのトレーナーさんから勧められて、思い切って挑戦することにしました」
コンテスト挑戦で栄養の知識が身についた
コンテストに挑戦することで、「栄養や食事に関する知識を身につけることができました」と田口さん。食べるものがどれほど身体にとって大切かを知る経験をしたそうだ。
「大会直前の数日間、糖質を限りなくゼロにするカーボディプリートをやったのですが、身体の中からグリコーゲンがなくなってしまうと身体が本当に動かなくなるんです。少しの散歩でもしんどくて、しんどくて。その後糖質を入れるとすごく元気になって、やる気も戻りました。一般的には『糖質は悪!』みたいな風潮がありますが、糖質は大事ですね。極端な例ではありますが、コンテストに出たから知ることができたことなのかなと思います」
食事の意識も変わった。
「ごく普通ですが、良質な油を取ること、低脂質高タンパクなものを食べること、炭水化物はGI値の低い物を選ぶことを気にするようになりました」
「昨年59歳で初挑戦したときは『やってみたいけどどうしよう……』とかなり迷いましたが、10年後『あのときやっておけばよかった』と後悔したくないと思い決断しました。今は挑戦して本当によかったと思っています。人生一回きりですから!」
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材:あまのともこ 撮影:上村倫代
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。