9月23日(火・祝)、『マッスルゲート奈良かしはら大会』が奈良県橿原文化会館で開催された。クラシックフィジーク新人の部で優勝したのは、藤原匡也(ふじわら・まさや/32)さん。藤原さんは、クラシックフィジーク175cm超級でも2位入賞した。
【写真】ChatGPTのアドバイスで作り上げた藤原匡也さんのボディ
転職とジム入会がセット
藤原さんは、約4年半前に転職し、大阪に引っ越してきた。冷凍宅配弁当のナッシュ株式会社で物流管理の仕事をして5年目になる。
「会社は健康志向の観点で選びました。僕の地元は田舎でジムがなくて、転職で大阪に行こうと決めたとき『かっこいい身体になってモテたい』と、ジムが近くにあるところに家を探しました。筋トレを始めたころは、その日の気分でメニューを決めてトレーニングしていましたが、そのころからボディコンテストが流行りだして、YouTubeで大会などを見るようになり、『どうせやるなら目標を持ってやりたい』と、のめりこんでいきました」
過去2回、他団体の大会にメンズフィジークで出場。その後、クリス・バムステッドが好きで、かっこいいな、という直感からクラシックフィジークを選んだ。ボディビルよりクラシカルな雰囲気がかっこいいと思ったそうだ。
トレーナーはChatGPT
現在は週6日、大会前はほぼ毎日、集中できる90分間にギュッと詰めてトレーニングをしている。
「今回優勝できたのはChatGPTのおかげです。1カ月3千円のサブスクで、AIにトレーニングメニューを考えてもらいました。『こういう感じでメニュー回していますがどうですか』、『この期間からカーボディプリートを入れたほうがいいですか』という相談をしたり、自分の写真を送ってコンディションを見てもらい、『今、むくみが気になるならこういう食事メニューにしましょうか』、と提案されたり、全部考えてくれました。大会に出たい人に、おすすめしたいです」
毎日「優勝する」投稿で追い込み
「筋トレを通して、メンタルが一番変わった」という藤原さん。
「今回は優勝するんだという信念を持って臨みました。マッスルゲートを選んだのも、新しいカテゴリーに挑戦したいという気持ちもありましたが、インスタグラムでマッスルゲートのメンションをつけると、拾って投稿してもらえるのが大きかったです。大会50日前から『優勝する』と毎日投稿することで、『優勝できなかったらダサい奴』とならないように自分を追い込むことができました。信念を持って行動すれば叶う、というのが今回得た大きな収穫です。筋トレはしんどいけれど、自分で選んでやっているので我慢ではなく辛抱だと思っています。日常生活で嫌なことがあっても、筋トレに比べれば大したことないよね、と思うメンタルが育ってきています」
「正直なところ2冠を獲りたかったので、結果は現状を思い知らされて悔しいけれど、納得しています」と藤原さん。
「ボディメイクの大会は今回が最後のつもりです。これからは、クロスフィットやHYROXにチャレンジしようかなと思っています」
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
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取材:あまのともこ 撮影:上村倫代
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。