「筋トレを始めてから見た目が引き締まったことはもちろん、多くの仲間との出会いがあり、また限られた時間の中で物事を進めていく力、集中力が身についたと思います」
9月23日(火・祝)、『マッスルゲート奈良かしはら大会』が奈良県橿原文化会館で開催された。特に下半身の筋量が求められるウーマンズウェルネスで優勝したのは完山晶(かんやま・あき/30)さんだ。
コロナ禍に筋トレを開始し、半年で10kg減
完山さんが筋トレを始めたのは2021年4月。
「ちょうどコロナ禍で、『何か一人でできる趣味はないかなー?』と思っていたときに、『ジムなら一人でも黙々とできるかも!』とひらめいて、女性専用のジムに通い始めました。始めは自主トレのほかに、週1回パーソナルトレーニングをお願いしていました」
2年前からはゴールドジムに通い始めた。
「ゴールドジムのトレーナーとお話ししていたときに、マッスルゲート出場を勧められました。筋トレを始めて半年で約10kg痩せることに成功したのですが、せっかくトレーニングを継続できているので、『次に何か目指すものが欲しいなー』と思い、チャレンジしてみることにしました」
完山さんは昨年8月、『マッスルゲート神戸大会』のウーマンズレギンスフィットネス163cm超級に出場。初出場で優勝し、同年12月の『ゴールドジムジャパンカップ2024』では7位の成績を収めた。
強みを活かしてカテゴリー転向
「幼いころから下半身がガッチリしていたことと、ジャパンカップに出場した際、他の選手と比べて舞台上で下半身が大きく見えたことから、『もしかするとウェルネスに可能性があるのかもしれない!』と思い、チャレンジすることに決めました。あとは、単純に脚トレが好きなんです。しんどいですがやりきった後の達成感を一人で楽しんでいます」
減量中もストレスのかからない食事で爆食防止
「少なくとも週4回1時間程度、部位は肩と胸、背中、下半身の3分割で行っています。今年はウェルネス初出場に向けてさらに脚を強化したかったため、下半身は週2回実施しています。ゴールドジムでのパーソナルは、大会に向けたポージングのチェックなどでお世話になっています」
「減量中、PFCバランスにはある程度気を付けるようにしていますが、あまりキチキチにやってしまうとストレスになり爆食の元にもなりかねないので、芋、かぼちゃ、納豆、卵、肉、乳製品など、自分の好きな食材と、その日の気分で上手くカロリー範囲内におさめるよう心掛けています」
「筋トレを始める前の私には想像もしなかったことが起きています」、完山さんは言う。
「大会には会社の上司や同僚、家族、友人が来てくれているのですが、うれしいことに観戦がきっかけでトレーニングを始めた方や、大会に出場された方もいらっしゃいます。今後も色んな方たちとトレーニングの楽しさを共有していけたらうれしいなと思います!」
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材:あまのともこ 撮影:上村倫代
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。