年齢を重ねても、身体を変えることができる。そう証明してみせたのが、『マッスルゲート関東大会』のビキニフィットネスマスターズ部門3位、一般の部5位に入賞した伊東美祥(いとう・みさち/52)さんだ。
【写真】身長171cm・伊東美祥さんのスラリと伸びた美しい脚

「やれば変われる」――大会への挑戦がくれた自信
「年々少しずつ体重が増えて、痩せたいと思ってジムに通い始めました。でも1年経っても全然痩せなくて……。トレーナーさんに“目標を持って食事管理をしないと”とアドバイスを受け、そこから本格的に始めました」
伊東さんが本格的に筋トレを始めたのは「痩せたい」という純粋な思いから。しかし大会を目標にしたことで、意識が大きく変わったという。
「最初は減量なんて自分にはできないと思っていました。でも実際にやってみたら、ちゃんとできた。やらなかっただけなんだと気づきました。続ければ変われるという自信がついたんです」
大会出場を通じて、自己管理の大切さも実感した。スケジュールを立てて食事やトレーニングを継続する中で、心の面でも成長を感じたという。
課題の“脚”に進化の兆し
結果は満足のいくものではなかったが、伊東さんは確かな手応えを感じている。
「今年はビキニフィットネスに挑戦しました。順位は振るわなかったけれど、課題だった脚の太さが去年よりだいぶ細くなって、自信になりました。課題はまだまだありますが、少し自己肯定感が上がった気がします」
171cmの高身長を生かしながらも、上半身と下半身のバランスに悩んできた伊東さん。今年は体幹(インナーマッスル)や股関節の可動を意識したストレッチを積極的に取り入れ、バランスの取れた身体づくりを目指してきた。
伊東さんが目指すのは、単なる「大会で勝つ身体」ではない。
「最終的には、ずっと元気でいられる身体をつくりたい。健康でなければ、やりたいこともできないし、可能性も広がらないと思うんです」
週4〜5日、1回あたり1時間半のトレーニングを継続する日々。大会の結果に一喜一憂しながらも、伊東さんが手に入れたのは“変われる自分”への確信だった。
「去年より少しでも良くなっている。そう感じられることが、今は一番の喜びです」
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
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取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:北岡一浩










