2月28日(土)に大阪府で開催された『マッスルゲート大阪高槻』で、メンズフィジーク新人の部168cm以下級優勝、そしてメンズフィジークジュニアでも2位という結果を残したペレーラ祈(ぺれーら・いのり/20)さん。トレーニング歴は1年少し、しかも今大会が初出場だった。もともとは「細いな」「もっと食べや」と言われることがコンプレックスだったというが、その悔しさを原動力に身体づくりを継続。努力を積み重ねた先で、見た目だけでなく自信まで大きく変わった。
【写真】背中もすごい!ペレーラ祈さんの盛り上がった肩と腕の逆三角形ボディ
「細い」が悔しかったから始めた筋トレ 初大会で知ったステージの高揚感
マッスルゲートは、初心者から上級者まで幅広く出場する人気のボディコンテストである。ペレーラさんが挑戦したメンズフィジークは、逆三角形のシルエットや全身のバランス、健康的な身体つきを競うカテゴリーだ。
「もともと身体が細くて、それがずっとコンプレックスでした。周りから悪気なく『細いな』『もっと食べや』って言われることがあって、それが地味に悔しかったんです。最初は見返したいという気持ちでジムに通い始めました。トレーニングを続けるうちに、身体が変わること自体が楽しくなってきました。自分の努力がそのまま見た目に出る。その感覚に魅力を感じて、本気で取り組もうと思ってマッスルゲートに出場を決めました」
大会後には、達成感と名残惜しさの両方があったという。
「やっと終わったという気持ちと、もっとステージの上に立っていたかったという気持ちの2つがありました。自分が想像していた以上にステージは楽しくて、今までに感じたことのない高揚感がありました!この時間がもっと長く続いてほしいと思ったんです」
ペレーラさんにとって、コンテストはただ結果を競う場ではなかった。期限のある目標を作ることで、自分を追い込める環境を整える意味も大きかったという。
「せっかく本気でやるなら、目標が欲しいと思いました。大会という期限があることで、自分を追い込める環境を作れますし、今の自分がどこまで通用するのか試してみたかったんです」
筋トレを始めてから、周囲の反応も変わり、昔からの友人たちの言葉がうれしかったという。
「仲の良い友人に『え、誰?』『そんな身体なりたいわ』って言われたのが印象に残っています。昔は細いイメージだったのに、『肩やばない?』『デカすぎやろ』って言われて、努力がちゃんと形になってるんだと実感しました」
学生生活の中で身体づくりを続けるうえで、ペレーラさんが大事にしていたのは、完璧主義になりすぎないこと。
「継続の秘訣は、完璧を目指しすぎないことです。忙しい日もありますが、短時間でも集中してやると決めて、メリハリを付けていました。『時間ができたらやる』ではなくて、『先にトレーニングの時間を確保する』ことを大事にしていました。忙しいときでも、スケジュールの中に最初から組み込むようにしていたんです。継続することが一番大事だと思っていたので、ゼロにしないことを意識していました。時間がないから行かない、という選択肢は作らなかったですね」
また食事回数を増やし、空腹時間を短くする工夫もしていた。
「食事回数を多くして、空腹の時間を少なくしていました。体重だけじゃなくて、身体の張りやコンディションも見ながら微調整していたので、数字だけに縛られすぎないようにしていました。実際の食事は、朝はオートミール、卵、納豆で、日中は鶏胸肉、じゃがいも、ブロッコリーを中心に、脂質を抑えていました。トレーニング前は牛もも肉と白米をしっかり食べて、夜は鮭、野菜、白米をよく食べていました。外せないのは鶏胸肉と白身魚です。脂質を抑えながらタンパク質をしっかり取れますし、緑野菜はちゃんと食べてる感があって満足感も出ます。あと意外と欠かさなかったのが白米です。炭水化物をちゃんと入れた方がトレーニング強度も落ちにくくなって、結果的に筋肉を減らさずに減量できたと思います」
「大会に出てみて一番驚いたのは、思っていたよりメンタルの競技だということです。筋トレももちろんそうですが、食事管理も含めて継続できるかどうかが全てだなと感じました」
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
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取材・文:柳瀬康宏 写真撮影:岡暁
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。











