マッスルゲート選手 コンテスト

「脚が異次元」30歳ボディビルダーの大腿四頭筋に騒然 75kg以下級優勝も「まだ甘い」と語った驚異の向上心

『マッスルゲート神奈川』のボディビル75kg以下級で優勝した小番隆生(こつがい・りゅうせい/30)さん。そのステージでひときわ目を引いたのが、深く割れた大腿四頭筋と全身の圧倒的な仕上がりである。

【写真】小番隆生さんの深く割れた大腿四頭筋で魅せる脚

しかし本人は、優勝が決まってなお「画像で見るとまだ甘い。もっと仕上げなきゃいけない」と振り返った。優勝以上にうれしかったのは、「過去最高の仕上がり」を更新できたことだったという。

小番さんは20歳でJBBFの北区オープンに初出場し、いきなり優勝。その後、東京選手権やマッスルゲートに出場したものの、「絞りが甘くて惨敗した」と振り返る。

かつては「トレーニングだけ頑張っていれば痩せる」と考えていた。しかし今回は、そのやり方を大きく変えた。

「食べて、動いて、落とす」で過去最高の仕上がりに

小番さんがたどり着いたのは、「たくさん食べて、たくさん動く」というシンプルな方法だった。

減量中でも1日に米を5合食べ、有酸素運動は最低1時間、長い日には3時間。さらに1時間半から2時間のウエイトトレーニングを毎日行った。

「消費カロリーを減らすと、僕の場合は活動量も減ってしまう。だから今回は、食べて、動いて、落とすという基本に立ち返った」

食事内容も毎日変えるのではなく、取るものを固定し、決めた量を徹底。そうすることで、無理に我慢するのではなく、精神的にも余裕を持ったまま減量を進めることができた。

以前の減量では、食べたい気持ちを抑え込めず苦しんでいたという。しかし今回は違った。

「圧倒的に今の方が楽だった」

そう語る表情は明るく、自分に合った方法を見つけた手応えに満ちていた。

驚異の大腿四頭筋を作った「痛いレッグプレス」

そんな小番さんの身体で、特に観客の視線を集めたのが大腿四頭筋である。張り出したボリュームと、皮膚の上からでも分かるほどの深いカット。優勝を決定づけた部位のひとつだった。

小番さん自身、大腿四頭筋の成長の鍵はレッグプレスにあったと語る。

「1分間のインターバルで、15回できつい重さを5セット。それを筋トレを始めた最初の頃から続けていました」

種目は、レッグプレス、スクワット、レッグエクステンションの3つが中心。中でもレッグプレスは最重要メニューで、かつては400~500kgを扱っていた時期もあるという。

ただ、現在は重量よりも“効かせる”ことを優先している。

「今は乳酸をためることを意識している。ゆっくり、痛みを味わいながらレッグプレスをやる感じです」

スクワットは過去に180kgまで挙げていたが、現在は怪我の影響もあり100kg前後。それでも重さにこだわるのではなく、ゆっくり動かし、筋肉に刺激を乗せることを重視している。

大腿四頭筋だけでなく、腕も自信のある部位だ。二頭筋はインクラインダンベルカール、EZバーカール、コンセントレーションカールを各7セット以上。すべてゆっくりと行い、レストポーズを使いながら徹底的に乳酸をためる。

その一方で、現在は肩に「手術が必要」と言われるほどの怪我を抱えている。それでも小番さんは、怪我をきっかけに考え方が変わったという。

怪我で気づいた「身体を整えること」の重要性

「取り返しのつかない怪我をしてしまったからこそ、身体を整えることの大切さに気づいた」

現在はトレーニング以上に、コンディショニングを重視している。特に肩関節、胸椎、背骨まわりを丁寧に整え、ほぐしやケアを徹底。そのうえでトレーニングを積み重ねている。

「身体を良くしていくことが一番大事。その土台として、まず身体を整える。トレーニングを楽しく続けて、その結果として身体が大きくなったり、変わったりするのが一番幸せだと思う」

怪我を抱えながらも、過去最高の仕上がりでマッスルゲート神奈川を制した小番さん。異次元の大腿四頭筋は、ただ重い重量を扱った結果ではない。食べて、動いて、整える。その積み重ねが生んだ、30歳の“完成形”であった。

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

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取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介

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