2026年8月1日に開催されたマッスルゲート神戸大会(神戸芸術劇場)で、ビーチビキニ158cm以下級で優勝した大阪在住の井ノ坂有里(いのさか・ゆり/40)さん。今回がビーチビキニへの初挑戦だった。
トレーニングとの出合い
もともとフィットネス競技は未知の世界だった。トレーニングを始めるきっかけとなったのは、ゴールドジムで通っていたIBヨガだった。はじめはヨガのスタジオだけに通っていたが、ウエイトトレーニングも必要と思うようになり、マシンエリアにも行くようになった頃に、アドバンストレーナーの井上浩さんから「マッスルゲート」という大会があることを教えてもらった。
井上トレーナーの指導のもと、トレーニングの基礎からボディメイクの楽しさや素晴らしさを学び、大会に向けて5カ月間トレーニングに取り組んだ。
「とにかく笑顔でステージに立てたらいい」と臨んだ2023年のマッスルゲート京都大会で、ウーマンズレギンス50歳以下の部に初出場。4位入賞を果たした。
「4位だったんですけど、出場者の方々がすごくカッコよくて。私ももっと頑張ろうと、そこで火がつきました」
愛犬から教えられた食事の大切さ
競技をはじめて食事への意識も高まった。食事が身体をつくることを実感した背景には、飼い犬のビーちゃんの存在も大きい。今年12歳になるヨークシャーテリアだ。
「食事の大切さは愛犬のビーに教えてもらったんです。膵臓が弱い子で、ドライフードを食べようとしなくて。犬のご飯を全部私の手作りに変えたら、すっかり良くなり活発に、身体もどんどん筋肉質に変わっていきました」
ビーちゃんとの生活を通して、人も動物も、まさに食べるものが身体をつくることを実感したという。
あいだをつなぐ、ビーチビキニ
今大会で挑戦したカテゴリーはビーチビキニ。
「レギンスからビキニフィットネスの壁が高過ぎるような気がするんで、ビーチビキニはちょうどいいなと思いました」
2つのあいだをつなぐカテゴリーとして、井ノ坂さんはビーチビキニに魅力を感じた。
「いきなり何万円もかけて衣装を揃えてビキニフィットネスのカテゴリーに出て、もし『全然楽しくない』となったら、辛いじゃないですか。だから今回のビーチビキニで、水着やヒールを履いたポージングがどんな感じなのか体験できてよかったです」
ビキニ競技に憧れながらも、井ノ坂さんのように「今の自分にはハードルが高い」と感じる女性トレーニーは多いのではないだろうか。マッスルゲートでは、2024年からはウーマンズウェルネス、2026年からはビーチビキニが新設された。自身の筋量や除脂肪の度合いに応じて出場カテゴリーを選べる時代になってきている。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
都内の出版社で数学書の編集者として勤務。ゴールドジムでトレーニングに励み、ボディビル競技に挑戦中。2024年マッスルゲート埼玉大会ボディビル65kg以下級3位、2025年東京ノービスボディビル選手権大会男子ボディビル55kg以下級2位。競技者としての経験を生かし、筋トレ情報サイト「FITNESS LOVE」で取材・執筆を担当。徳島県徳島市出身、神奈川県大和市在住。
取材・文:久米大郎 写真:岡暁











