マッスルゲート選手 コンテスト

「極太脚」で魅せてコンテスト優勝 「眠れずに食べてしまう……」夜勤専従介護職が睡眠不順と過食を乗り越えて掴んだ自信

夜勤専従の介護職として働きながら、週6日のトレーニング。周囲とは生活リズムが異なるため、減量では食事と睡眠に苦戦し、ストレスから過食してしまうこともあった。そんな環境で身体づくりを続け、マッスルゲート盛岡大会のウェルネスで優勝したのが、太田眞里(おおた・まり/41)さんだ。

【写真】太田眞里さんの下半身のボリュームが際立つバックポーズ
太田眞里さん

ウェルネスは、女性らしい健康的な美しさをベースに、特に殿部や脚など下半身の筋肉の発達が求められるカテゴリー。身長152cmの太田さんも、ハムストリングやお尻の日には約2時間をトレーニングに費やしている。

しかし、身体を鍛える時間を確保できても、夜勤という仕事をしながらコンテストに向けて生活を整えることは簡単ではなかった。

夜勤専従、減量を難しくした「食事と睡眠」

「介護職で夜勤専従なので、食事や睡眠は周りと違ってすごく大変でした」

太田さんがボディメイクで苦戦したこととして真っ先に挙げたのが、トレーニングそのものではなく生活リズムだった。

コンテストに向けて身体を仕上げるには、トレーニングだけでなく、食事や休養も重要になる。しかし夜に働く太田さんにとって、一般的な生活リズムに合わせた食事や睡眠をそのまま実践することは難しかった。

そのためストレスから過食してしまうこともあった。

「トレーナーからは『寝てください』と言われても全く寝られなくて、食べてしまう。その繰り返しでした」

減量のために食事を整えたい。一方で、眠れないことや仕事のストレスから食べてしまう。

そんな難しさを抱えながらも身体づくりを続け、筋トレで筋肉が付いて減量がうまく進むようになると、気持ちにも変化が表れた。

「減量がうまくいくと自分に自信がついて、トレーニングも楽しくなり、睡眠などもうまくいくようになりました」

現在は週6日、1回約1時間30分。ハムストリングやお尻を鍛える日は約2時間トレーニングしている。

「雑誌の読者モデルになりたかった」

そもそも太田さんが筋トレを始めた理由は、意外なものだった。

「フィットネス雑誌の読者モデルになりたかったからです(笑)」

そこからトレーニングを続け、現在夢中になっているのがウェルネスという競技だ。

「ウェルネスらしい自分になりたいです」

そう思うようになった背景には、ポージング指導を受けるなかでの憧れがある。

「先生のレッスンを受けるたびにカッコいいなと思って。自分もこうなりたいと思って目指しています」

身体づくりもまだ勉強の途中だという。

背中や肩のトレーニングでは、単純に使用重量を増やすことだけを考えない。

トレーナーやポージングの先生から言われた「その部位にちゃんと効いているか意識する」という教えを大切にし、例えばリア(肩の後部)を狙うなら、本当にそこへ刺激が入っているのかを確認しながら動作する。

ウェルネスという明確な目標ができたことで、ただ身体を鍛えるだけではなく、「競技で求められる身体」に近づくためのトレーニングへと変わってきた。

優勝しても「ジャパンカップでは一次審査通過を」

マッスルゲート盛岡大会ではウェルネスで優勝。ただし、エントリーは1名だったことから自身を冷静に分析する。

「対戦相手がいないなかでの優勝でした。全国大会のゴールドジムジャパンカップでは一次審査に通過するように頑張りたいです」

課題として挙げるのがポージングだ。レッスンで教わったことを、まだステージ上で十分に発揮できていないと感じている。

「もっと競技を楽しめるようにしたいです。そうしたら緊張もなくなると、ポージングの先生に言われました(笑)」

夜勤専従で生活リズムが周囲と異なるなか、食事と睡眠に苦戦しながら取り組んできたボディメイク。筋トレで筋肉をつけて代謝を上げ、体重を落としていくというアプローチで減量成功の突破口をつかんだ太田さん。それによって痩せないストレスを軽減し、それが睡眠や食事の改善にも好影響を与えるというプロセスは、多くの人にとって参考になるはずだ。

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

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取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:北岡一浩

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