「肉感的なボディラインを生かせるコンテストがあると聞き、新しい世界に飛び込んでみたいと思ったんです」
そう語るのは、豊満ボディをバービーピンクの水着で包みステージに登場したFujikoさん(35)。Fujikoさんは、6月14日(日)に開催されたボディコンテスト、『サマースタイルアワード』名古屋予選大会のグラマラス部門にて、初出場で優勝を飾った。
グラマラス部門は2024年から同大会に新設されたカテゴリーで、過度な減量を必要とせず、健康的な女性らしい曲線美を表現するもの。規定のポーズがなく、好きな水着で出場できる手軽さが人気を集め、注目度が高まっている。
グラマー体型のハリを維持する秘訣は「よく動くこと」と「見られる意識」
Fujikoさんはダイビング、スキンダイビング、乗馬を趣味とし、フルマラソンは今年で9回目の出場をする超アクティブ派。特に乗馬は、正しい姿勢を保つことで体幹が鍛えられるそうだ。
「時間があれば海に行くなど、とにかく動く生活を心がけています。特別な食事制限はせず、自然に10kg痩せました」
豊満な身体だからこそ、艶やかなぷるぷる感を保つためには運動は欠かせないと語った。
「ステージで着ていた水着は普段から海で愛用しています。とても好きな色で、自分が表現したい世界観にマッチしたものを常に着るようにしています。日頃から写真や動画の被写体になる経験が、女性としての美意識の維持につながっています」
マーメイドパフォーマーとして日本に新たな文化を
18歳でコンサルタント会社を起業し、20代は仕事一筋だったというFujikoさんが、現在情熱を注ぐのは「マーメイド」だ。
「マーメイドとは、人魚の姿で海やプール、水族館で泳ぐパフォーマンスで、アジア圏では中国や韓国や台湾、シンガポール、ヨーロッパでも人気のある世界的なエンターテイメントです。日本ではまだ広くは知られていませんが、奄美大島や千葉でショーが行われていて、これからもっと広がっていくと思っています」
Fujikoさんは演舞に必要な国際ライセンスを取得したばかりの「かけだし人魚」で、8月には水族館での初パフォーマンスを控える。今後の目標は、日本でのマーメイド文化の普及だ。
「現状、日本では多くのパフォーマーが無償の有志で活動しています。ゆくゆくはプロとして活躍できる場を提供し、エンターテイメントとして根付かせたいです」
Fujikoさんのサマースタイルアワードでの優勝を弾みに、新しい文化と美しさの多様性はさらに広がりを見せそうだ。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマースタイルアワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:にしかわ花 撮影:上村倫代
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。
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