7月26日(土)、埼玉県・熊谷文化創造館さくらめいとにて『サマースタイルアワード2025 新人類 in SUMMER』が開催され、齋藤晴香(さいとう・はるか / 31)さんがビキニモデル部門、ビューティーフィットネスモデル部門、レギンスモデル部門に出場。ビキニモデル部門では2位を獲得した。
トレーニング歴は1年未満だという齋藤さん。大会当日は筋肉のついたバランスの良い肉体美を披露したが、10カ月前までは線の細いガリガリな身体であったという。
「私は高校時代からずっと摂食障害に悩まされていました。過食の時期もあれば、拒食の時期もあって、とにかく体重の上下が激しかったんです。身長は160cmなのですが、過食時の体重は60kgオーバー。逆に拒食時は41kgにまで体重は落ち込んでいました。でも、30歳になり、このままではダメだと思ったんです。そんなとき、ボディメイクの大会があることをSNSで知り、”かっこいい、やってみたい” と素直に感じたため、ボディメイクへの挑戦を決意しました」
筋トレ開始以降、姿を消した摂食障害
「自分の成長を感じられることで、焦りがなくなった」と笑顔を見せる齋藤さん。
「自転車にも乗れないし、泳ぐこともできない。運動が苦手なので、はじめは不安でいっぱいでした。でも、筋トレ自体は人と比べるものではなく、自分の成長を楽しむものなので次第に不安や焦りもなくなって。今まではストレスが溜まると甘いもの食べたくなったり、忙しくなると食事を摂らなくなってしまっていたのですが、筋トレ開始以降は過食・拒食ともに症状がなくなったんです。メンタルの安定も実感しているので、筋トレは一生続けたいです!」
トレーニング開始時の体重は41kg。課題であった筋量の少なさを克服するため、 全身くまなく鍛えあげた。
「今回は全身バランスよく、筋肉をつけられるよう心がけていましたが、大会当日は特に下半身を評価していただきました。これまで、様々なトレーニングメニューをこなしてきましたが、なかでも足の開閉動作をする『アブダクション』というマシントレーニングは効果を実感しましたね。お尻周りのボリュームアップにつながったと感じています」
「一生続けたい」と思えるまで筋トレの虜になった齋藤さんが感じるトレーニングの魅力とは。
「しっかりと取り組めばマイナスになることは絶対にないのが、筋トレの大きな魅力です。結果になって自分の身体に返ってくるのは、心にも身体にも良いことだと思います。気持ちに余裕が生まれたことで、トラブルが起きても”どうにかなる” といい意味で楽観的にもなりましたね。心の余裕に加え、パワーがついたことで人助けも積極的にできるようになったのが嬉しいです。今ではベビーカーも余裕で持つことができます!」
筋トレは身体だけでなく、メンタルにも良い影響を与えてくれるのかもしれない。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:夏目英明
執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。
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